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♪アイドルを探せ 1965.07
LA PLUS BELLE POURALLER DANSER
作詞:安井かずみ 作曲:C.Aznavour G.Garvarentz
編曲:宮川泰 演奏:レオン・サンフォニエット
録音:1965.03.30 キングレコード音羽スタジオ
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ |
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レコーディングに臨んだスタジオ・ミュージシャンもこの編成には一瞬、呆れたかも。
ドラム、ピアノ、ギター、ベース、タンバリン、とトロンボーンだけなんだものね〜。
これで、ちゃんと出来ちゃうところが(こってり味だけじゃないぞ)宮川マジック。
嬉しかったんじゃないかなあ、いつも縁の下の力持ちのバス・トロンボーン吹く人。
もう準主役なんだもの。宮川さんはこういう暖かい気配りを結構編曲でしてると思う。
ミュージシャンだっただけに演奏者の気持ちが判るし、やる気になるアレンジだもの。
あとね、これ怪談みたいな変なこと書いてしまうんだけど。
♪今日のためなのこのドレス そしてこの靴も
の部分では、普通の編曲ならバックに流れる筈の弦楽がスッポリ無いのだけれど。
なのに、そこにそれがあるような錯覚、幻聴のような不思議なものがある気がする。
脳内で補完してるんじゃなかろうか? 気のせいだろうなあ。そんな非科学的な事。
ピーナッツの歌声はもう百戦錬磨のカバー曲で全く手慣れた危なげのないプレーです。
実際はどうか見てたわけじゃないけど、一発でオーケーてなもんじゃないかしらね。
とかく、ピーナッツの歌声を聴くと血が騒ぐとでもいうのか神経を研ぎすませて聴く、
という妙な習性がついてしまったんですが、この曲は何故かリラックス出来るんです。
イージー・リスニングという言葉が流行ったことがあります(今なら癒し系かな?)。
これなんか、正にそれ。粋なんですよ。確信犯的に粋にやってるんです。きっとね。
素人でも歌えるような易しいリズム、旋律、音域なんだけど。さあ、ピーナッツの
ようにすっきり歌って、それでいてこの曲の味を出してごらんなさいと言われても
そうそう簡単には出来るもんじゃないのでしょうね。
ザ・ピーナッツ・ラスト・ステージ音源でも、ザ・ヒット・パレード・メドレーで
名残りを惜しむように、ちょこっと歌っています。欠かせない曲ですものね。
---------------------------------------------2001/10/18(Thu)投稿
<迷い猫さんからのレス>
第一次フレンチ・ポップスの草分けの曲だったと記憶。
確か東京オリンピックの頃? シルヴィー・ヴァルタン なる歌手が、
一躍有名になった日本でのデビュー曲 と言おうか、映画の主題歌。
原曲の作詞は、あの有名なシャルル・アズナブールです。
「わ・た・し・は夢見る シャンソン人形〜♪」(フランス・ギャル)や
「そよ風にのって」(マージョリー・ノエル)なんかもこの頃だった。
カバー全盛期だね! この頃って良かったよ。
<ラ星さんからのレス>
映画「アイドルを探せ(Cherchez L'Idole)」(1963年)は残念ながら
未見なのですが、
“盗んだダイヤを楽器店のギターに隠しておいたら、
どっかの人気歌手が、そうと知らず買って行っちゃったというので
泥棒さんは大あわて。さあ、ダイヤはどこへ!?”
といった内容の、歌謡映画だそうです。
出演、ジョニー・アリディ、シャルル・アズナブール、ミレーヌ・ドモンジョ。
4〜5分しか登場しないシルビー・バルタン嬢(当時19歳)が歌ったのが、
今回の「LA PLUS BELLE POUR ALLER DANSER」で、直訳すると
「みんなに自慢できる人と、ダンスに行きたい」てな意味だとか。
(ホントかなあ。)
日本では、映画の題名をそのまま付けちゃったようです。
なぜか僕はこの歌も、その後彼女がレナウンのCMに出たことも、あまり記憶に無くて、
60年代の終わりに交通事故から奇跡のカムバックを果たした頃、
やっと彼女に興味を持ち始めた次第。でも、かわいそうな事に
整形をした後だったので、なんだか名前も顔も、きつそうな女だなあと思いました。
69〜70年の「あなたのとりこ」「悲しみの兵士」も、力強い歌いっぷりだったし。
(「あなたのとりこ」は、最新邦画「ウォーター・ボーイズ」でも使われているそうです。)
しかし、「前は、すごーく可愛かったんだぞ。」と友人が見せてくれた
「アイドルを探せ」のレコード。
これが、ホント可愛かった。あんまり趣味じゃなかったけど。
(ロリコン系よりもゴージャス系が好きだったもので。)
でも題名から想像すると、例えば「モンキーズのテーマ」みたいな、
キャーキャーにぎやかなアイドル・ソングかなって思うじゃないですか。
ところが、「スタンド・バイ・ミー」のような軽さで、びっくり。
ピーナッツ盤はピアノから始まり、更にほんの少しゆったりとした感じ。
>素人でも歌えるような易しいリズム、旋律、音域なんだけど。さあ、ピーナッツの
>ようにすっきり歌って、それでいてこの曲の味を出してごらんなさいと言われても
>そうそう簡単には出来るもんじゃないのでしょうね。
まったく。でも、♪あなたの言葉を そのまま信じて いつまでも愛して
というところ、これ、かなり難しいメロディじゃないでしょうか。
そうと感じさせない、のでしょうね。なんとまあ、上品な。
♪いっぱい、いっぱい というところも、うーん、ため息。
>あとね、これ怪談みたいな変なこと書いてしまうんだけど。
> ♪今日のためなのこのドレス そしてこの靴も
>の部分では、普通の編曲ならバックに流れる筈の弦楽がスッポリ無いのだけれど。
>なのに、そこにそれがあるような錯覚、幻聴のような不思議なものがある気がする。
>脳内で補完してるんじゃなかろうか? 気のせいだろうなあ。そんな非科学的な事。
これ、やたらと面白いです。
「そう、そこで弦が来るんだよ、そーら来た!」という予定調和の喜び、
あるいは、「お、そう来たかぁ!」と気持ち良く期待を裏切られる楽しさ。
(さっきの、♪いつまでも愛して の後のトロンボーンの演奏も、
オリジナルではバイオリンでしたよね。)
そして、そのどちらでもない、“無いけど満たされている”という幸福感。
もしかすると、ピーナッツの歌声の倍音というか、ふわーっと盛り上がるパワーが、
周りの楽器の響きを導き出しているように、聴こえるのでは!?
ラストの声の消え方からすると、オケとの同時録音だとしても、
歌はブースの中か、遮音状態で録っているようですね。
この、歌と伴奏の掛け合い、丁丁発止。
カラオケに合わせて歌うのでは味わえない喜びがありますよね。
(僕は特に通信カラオケだと、時々、なんだか顔の見えない行列に導かれているような
妙な不安感に襲われて、気持ち悪くなるんです。変!?
あ、すごい強烈な表現だった?日曜の朝なのに、失礼!)(^o^)ハハハ
この当時は録音テープが、まだ2トラックなんでしょうか?
ステレオで、オケと歌を分けられるってことは、4トラック?
それともピーナッツが、ラスト、歌いながらマイクから離れて行った!?
(*^▽^*) (そんなアホな。ハリー・ベラフォンテじゃあるまいし。)
あ、インファントさん! 奥様がお好きなアルフィーの坂崎さんは、
初めて買ったレコードが、シルビー・バルタンの「アイドルを探せ」だったそうですよ〜!
<インファントの補完犬>
> 「そう、そこで弦が来るんだよ、そーら来た!」という予定調和の喜び、
> あるいは、「お、そう来たかぁ!」と気持ち良く期待を裏切られる楽しさ。
> (さっきの、♪いつまでも愛して の後のトロンボーンの演奏も、
> オリジナルではバイオリンでしたよね。)
> そして、そのどちらでもない、“無いけど満たされている”という幸福感。
> もしかすると、ピーナッツの歌声の倍音というか、ふわーっと盛り上がるパワーが、
> 周りの楽器の響きを導き出しているように、聴こえるのでは!?
ラ星さん、あんた天才、異才、奇才、鬼才だよ。すごお〜い洞察力!!!
実は、#011の♪愛のシャリオを書きかけてて、そこで殆ど同じ主旨のこと書いてる。
いやあ〜見破られてたか! まいったね、こういう人がいるんだよなあ。
ピーナッツのレコードでは割と薄っぺらな弦楽器構成もあるんですよね。
これはコストとの兼ね合いだから仕方がないんだけど、ピーナッツの歌声って一種の
楽器成分になってるところがあって、特に左右に配置された収録だと空間に倍音が
散らばって全体が和音で埋め尽くされるという独自の効果があるように思います。
> ラストの声の消え方からすると、オケとの同時録音だとしても、
> 歌はブースの中か、遮音状態で録っているようですね。
> この、歌と伴奏の掛け合い、丁丁発止。
時代が進んで、マルチトラック録音が可能になってからも、その時代になっても、
ピーナッツの録音はあえて同時録音してるのが多いような「気がする」んです。
ブースの中でもオケの余韻は少なからず響いていて、タイミングだけじゃなく、
空気感が一体化してるように感じます。
気がする〜思います、だの、感じます、だの、根拠のない話ばかりでスミマセン。
<ウシオさんからのレス>
ごめんなさい。m(__)m
この曲に関しては中尾ミエさんバージョンのほうが好きなんです。
理由としては、ただ単純に、最初にミエさんで聴いちゃったからかもしれないです。
ピーナッツのを聴きなおしてみなくちゃ。
お詫びに(?)耳寄りな情報を。
今年、ネット通販のみで廃盤セールが開催されますが、商品タイトルの中にピーナッツの
96年発売の「ほにゃららだよ ピーナッツ!」シリーズが数点含まれています。
下記のアドレスをご覧になってみてください。
http://fair.jmd.ne.jp/
<インファントの同感犬 >
ウシオさんのご意見に私も一票。これは中尾ミエさんの歌で聴くのが正統派で〜す。
ミエさんはシングルA面。ピーナッツのはLP収録のためのオマケでしか聴けない。
だからわざと一風変わったアレンジしてると思うので、ピーナッツで聴きたい人向け。
どうしてもピーナッツの歌声で聴きたい人は、ウシオさんのニュースを御参考に。
中尾ミエさんと同じ歌を収録するなら「夢みるシャンソン人形」の方が良かったのに。
この歌の方が可愛く歌えて似合ってたのではないかなあ。
ラスト・ライブのメドレーでちょぴり歌ってるけど、フルコーラス聴きたいなあ。
<ラ星(ラララ 星の彼方)>
故郷・青森のみんな!オラ、天才だってホメられたド!
ちなみに僕は、村一番の器量良しでした。 キラリッ!
(いいかげんにしろ!ポカポカッ!) ☆ ̄(>。☆)イテェ
いやあ、生きて行くのも大変です。 (^-^)/
だけど、長い間ひそかに思ってきた事、それも、なんの役にも立たないような話を
こうして大っぴらにできるなんて、夢のようです。
インターネットが無かったら、こんなこと誰にも言わずに暮らしていたでしょう。
香子さんや、ひかりさん、かだきさんも、遠慮なさらずに入って来てくださいねー。
「えー?嘘ォ!」とか「それ、どういうこと?」といったことでも構いませんからねー。
僕も、しょっちゅう変な事を言ってると思うし。
以前の掲示板は一回あたりの字数制限があったのに、ここは無いので、ついつい長くなって。
アンカーさん、読むのが大変でしょう?
プリント・アウトして、アンカーさんに持って行って下さる方、
今日もご苦労様でした。(たぶん。)ありがとうございます。
>>>インファントさん、
>ピーナッツのレコードでは割と薄っぺらな弦楽器構成もあるんですよね。
今のように、例えばギターさんだけ呼んでオケに音をかぶせて、
「うーん、やっぱり要らないか。」と結局カットしてしまったりという事も、
考えられなかったでしょうね。
でも、制約されることで物凄い工夫が生まれたとしたら、
当時の人達は、この上なく幸福な音楽の現場にいたんだと思います。
どなたか、「あ、私その時、トロンボーン吹いてました。
宮川さんの楽譜、キツかったけど、幸せでしたー。」
なんて書き込みして下さらないかなあ。質問攻めになって、大変かな。
僕らも、夢見てる方がいいのかな。
>中尾ミエさんと同じ歌を収録するなら「夢みるシャンソン人形」の方が良かったのに。
想像すると、めっちゃ楽しいです。 ♪誰でも聞けるワ〜 というところなんか・・・!
アイドルは、シルヴィー・ヴァルタン<迷い猫さんからのレス>
トムとジェリーならぬ ラ星さんを 追いかけて〜x2♪ すがりつきたいの〜♪
ウソウソ! 今日は、立場が逆ですネン(時間無いし)!
>なぜか僕はこの歌も、その後彼女がレナウンのCMに出たことも、あまり記憶に無くて、
>60年代の終わりに交通事故から奇跡のカムバックを果たした頃、
>やっと彼女に興味を持ち始めた次第。
シルヴィー・バルタン星人(やっぱりヴァルタン)の「レナウンの唄」↓歌えますか?
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/renaun.html
あれっ!やっぱ 小林亜星さんの作詞・作曲ですねぇ〜。(めちゃ多い!)
ワンサカ娘って 日本版は、中尾ミエさん だったっけー?
PS.ヴァルタンちゃんの生立ち パパは、ママにいかれてる〜ぅ♪んじゃなくって
パパはフランス外交員・ママはハンガリー、兄貴がバンドやってたので、彼女も
自然と歌うようになった。デビューは、「悲しみのスクリーン」1963年ビクター。
ジルベール・ベコーの公演によく出ていたので脚光を浴びてきたんだ〜。
日曜日の「ビクター・ミュージック・ホリディ」湯川れい子さんD.Jの番組でチラチラ
と知るようになった。 (いつからこう呼ぶようになったの?↑)
64年にビートルズと共演、エド・サリバン・ショーに出演後 この「アイドルを探せ」
が大ヒットしたの。(あれれっ ピーナッツと2年後・・・ニア・ミスかぁ〜?)
翌年 映画共演だった ジョニー・アリディと結婚(81年離婚) ママリンとなったが、
ラ星さんのおっしゃるとおり、68年に交通事故で重傷になっちまった。
>整形をした後だったので、なんだか名前も顔も、きつそうな女だなあと思いました。
>69〜70年の「あなたのとりこ」「悲しみの兵士」も、力強い歌いっぷりだったし。
私は、彼女のCD1枚も持っていな〜い(いつもコレや!)ので、顔つきの比較まで
は写真無いので出来ません。
でも 声は特に変わってないから・・・。
「哀しみのシンフォニー」なんかは、皆さん必ず知っているのじゃないかなぁ〜?
どっかで聞いた事あるよ〜な・・・って感じで。 (クラシック曲アレンジです)
「悲しき雨音:あなたのとりこ:悲しみの兵士:ズン・ズン・ズン:愛の経験:恋人時代
:アブダ・カダブラ:男の子のように:恋の告白:女の時間:他色々」
日本でも けっこうヒット曲あるので、すご〜い存在だったんだね。
おおっ タイム・オーバー!
アンカーさん 読み疲れてしまうのじゃないかなぁ〜?
ほな 今週もよろしゅう〜。
(私は、ピーナッツ・ネタが少ないですので ごめんね)
<パンプさんからのレス>
どひぇ〜〜!
なんかもう皆さんに全てを書き込まれた感じなので、書けない・・
この曲、ラスト・コンサートの時の印象がわたしには強いんです。
そ、だからやはり「中尾さん」や「弘田さん」での持ち歌で聴く機会が
多かったみたい。
シルヴィ・ヴァルタンさんの曲は「あなたのとりこ」を
EP盤で持ってま〜す!(笑)
<ラ星(ラララ 星の彼方)>
>>>迷い猫さん、
「レナウンの唄」、どっかーんと思い出しました!
そうそう、テニスコートって、どんなコート(服)だべ?と、不思議に思ったものです。
こりゃ、曲調は全然違うけど、「ヴァケイション」の日本版ですね。
でも、僕の記憶だと、♪いいわぁ! というところが、
♪シビアーン! になってるのですが・・・。変なの!
>日曜日の「ビクター・ミュージック・ホリディ」湯川れい子さんD.Jの番組で
>チラチラと知るようになった。(いつからこう呼ぶようになったの?↑)
D.Jは、確か糸居五郎さん(オールナイト・ニッポン、他)が、
日本で最初に名乗ったとか。 Go! Go! Go! And Go's On!
でも、いつ頃なんだろう。
湯川さん、「歌のグランプリ・ショー」の審査員で、サングラスに
長い黒髪を片方の胸に落として(ワン・レンっていうの?)、
すげぇキザなおねーさんだなという印象が。
でも、ラジオ関東の「アメリカン・トップ40」のD.J、これは良かった〜!
この人、ポップスが、歌が、心底好きなんだなあと思いました。
あ、僕もシルヴィー・ヴァルタンのレコード、一枚も持ってませ〜ん!
『なんなのだ、この人達は!レコードも無いのに、こんなお話しちゃって!』
(↑ アンカーさんの声)
でも、10年ほど前なぜか来日コンサートに行きました。
ほとんど、楽しいディスコ・クイーンてな感じのパワフルな内容でしたが、
本当にヒット曲の多さに驚きました。
と言って、今、全部思い出して歌えるワケじゃないんだけど。
>>>パンプさん、
ラスト・コンサートって、ピーナッツのですか!?おお、なんと裏山しい・・!
(おや?ウチにパソコン、迷い猫さんとこのパソと、リンクしてる!?)
パンプさん、これから折りに触れて、いろいろと感想を聞かせて下さいね!
「あなたのとりこ」って、♪トゥーモシェーエラー とか、いうんでしたっけ?
「悲しみの兵士」が、♪ランラーララーラー、ラァラー・・・・・ だった?
(おいおいラ星、君はホントにヴァルタンさん知っとるのかね?
あ!ヴァルタン星人なら、小倉の英さんが・・・・・)