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♪愛のシャリオ 1963.08
CHARIOT
作詞:水島哲 作曲:Stole-Del,Roma-Pallest-Abbate
宮川泰:編曲 演奏:レオン・サンフォニエット
録音:1963.06.20 文京公会堂
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★★ | ★★★★* | ★★★ | ★★★★★ |
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このレコードを初めて聴いた時、新品なのに音溝がショートしちゃってるのかと
一瞬狼狽えました。だって、終わりのところが、
♪あなただけが好きよ好きよ好きよ好きよ好きよ好きよ好きっ(ダカドン!)
これだもんね〜。これはあせりますよ。元祖「無想花」(笑)。それに初っぱなから、
♪しゃあ〜〜〜あああありおお〜〜〜〜〜しゃあ〜〜〜あああありおお〜〜〜〜〜
これにも度胆を抜かれますね。この歌、そもそも単純なことの繰り返しで、そんなに
ビックリするようなことが起こりえない筈なんだろうに...単純なわりには、
愛のシャリオは、ラブ・ユー ラブ・ユー ラブ・ユーで、I will follow himである、
という非常にややこしいことにもなっていて知識のない私じゃ説明不可能であります。
ピーナッツのレコードは曲の特質によりオーソドックスにやらないと味がないものと
普通にやったら楽しくないものとを宮川先生のセンスで色々に調理されているようで、
これはお楽しみの線を狙っていると思うのですがピーナッツはいつだって大真面目に
歌ってるから、そこがまた面白い。
CDでは「舞妓はん音頭」の直後に入ってるのが何とも違和感があるんですが(笑)、
LPでの収録順を継承したようなんです。(LPなら裏返すから気分が変わるしね)
ところでこのLPの写真、せっかく赤坂プリンスホテルのプールで撮影してるんだし、
水着だったら良かったのにと思いますよ。ちょっと残念ですね〜。
いえ、いえ、僕の言いたいのは、そんな妙な気持ちじゃなくてですね(しどろもどろ)
バカンスというテーマにはその方がいいのではと、めったにないチャンス?だし。
ほら、必然性というものがあるじゃないですか。ね。
でも、もし、そういうのが出たら皆が見るんだから嫌だな〜とかも思うし、見たいし、
何とか自分だけ見れるというのってないかな?
♪わた〜しは夢みる いつの日も いつの夜も (いいから早く寝ろ ハイ..)
-------------------------------2001/11/06(Tue) 投稿
<ラ星さんからのレス>
インファントさん、ごめんね。どんなふうに感想を書き込もうかと思っているうちに、
4〜5曲、過ぎてしまいました。でも、これならスグ書けます!と言うより、
長々と書いてしまいそうで怖いです。
それほど、愛しているんです、ペトラ・クラーク!!!
これは62年のペトラのミリオン・ヒット(歌詞はフランス語)で、
作曲はJ・W・ストールとデル=ローマとなっていますが、
実は、ストールはフランク・プウルセル(「ふたりの天使」など)、
ローマはポール・モーリア(「エーゲ海の真珠」など)の変名でした。
これだけでも豪華な話なのに、オリジナルのアレンジがまた超ゴージャス。
ドラムとパーカッションは、当時のモダンさ、若々しさで運び、
すべるように麗しいストリングス(インファントさん、泣くよ!)、気高いホルン、
実に細かく配慮された男性コーラス等が、深い奥行きで盛り立てます。
ベースも、よくぞやってくれたと唸る、上品で切ない進行。
なぜ、こういうメロディ・ラインが必要だったか、
どうして、やるせなくサビへと盛り上がって行かなければならなかったかが、
手に取るように伝わってくる、極上の演奏。テンポは、もう少し優雅にゆったり。
大編成ではないのに、もう、かゆい所に手が届くといった、とろけるような2分半。
世界中でカバーされたようですが、アメリカのリトル・ペギー・マーチ盤は、
ヤンキー娘、張りきっちゃうわ!という感じで、それなりにいいんだけど、
メロディが微妙に雑になっていて、アレンジもオリジナルを聴いた後だと、
「ヘイ!にいちゃん、踊んなきゃソンよ!」と言われてるようで、ギョッとします。
♪ I Love You ! と3回叫ぶように(?)歌うというのは、納得の大ヒット。
映画「天使にラヴ・ソングを 2」で、神様、あんたについて行くワ!と歌われた時は、
あまりの意外さとノリの良さに、思わず拍手してしまいました。
ピーナッツ盤は、両方を意識していて、ちょっと中途半端なのが残念。
優雅さを出すには、伴奏が忙しくて和音の進行もちょっと雑。サビも唐突。
2番で半音上がって行く所(転調)なんか、「あれ?ちゃんと打ち合わせしてないな?」
てな感じで(宮川さん、ごめんなさい!)、ピーナッツの歌声が置いてけぼりに。
それでも必死に歌ったのでしょう、かわいそうにユミさんの声なんか、
風邪ひいたみたいに、かすれちゃってるじゃないですか。
でも、面白いのは、前半の歌い方がかなりペトラを意識したものになっていることです。
ペトラは、それほど歌唱力のある人ではないのですが、低音は意外に太い声で、
中音はカーペンターズのカレンをもう少し甘くした感じ。
高音は明るくバイタリティあふれるといったふう。
その良さが一番出ているのが、世界的な大ヒットの「恋のダウンタウン」。
そして、なによりもこの人、コブシ回しちゃうんです。♪シャーリオォォオーって。
ピーナッツの「ガラスの城」♪よこーがぁぁおー(横顔)に匹敵。
で、今日一番書きたかった事なのですが(長い!)、
ペトラのアルバムを聴くと、ピーナッツにぴったりの曲が山ほど出て来るのです。
「不意に、青い鳥の飛ぶ谷間が、目の前に」という甘くドリーミーな曲、
「地下鉄で眠ってないで、早く戻って来て」という、ウィットに富んだ仲直りの歌、
「あなたに出会って気付いたんだけど、わたしの愛は上等の服よりも柔らかいわ」
という、明るく力強い恋の歌、等々。
(そのほとんどが、“イギリスのバート・バカラック”と言われた、
トニー・ハッチの作曲によるもの。)
ピーナッツの歌は60年代後半から、詞も曲もどんどんウェットになって行くでしょ?
僕はそれがちょっとくやしい。歌謡ポップス路線も大好きなんだけど。
最後に、もうちょっとペトラについて。
ペトゥラ、ペチュラと様々な読み方をされていますが、70年の来日の際、
糸居五郎さんの質問に答えていわく、「お好きなふうに。」とのこと。
ペテュラが一番近いようですが、英語、仏語、独語、で数枚のミリオン・セラー曲
を持っているのは、彼女だけなんですよ。
(「ムッシュー」という曲は、1000万枚を記録。)
<今頃「愛のシャリオ」で申し訳ないッス 迷い猫>
多忙の中 毎日片付けをしていてやっとこさ 昨日引っ越しをしました。
今度は、何と「納戸の中の箱から」めずらしいCDが、偶然出てきました。
昔入会してたCBS SONYのThe CD Clubから届いた物です。
(半ば強制的購入だった。←不要の場合は連絡を・という一般の逆の為)
タイトルが、TWO POP CUTIES SPECIAL って書いてあるよ。
またしても「未開封のケース入り」でしたので、現在聞きながらの書き込みです。
曲目(選曲)内容が面白いので、ちょっとスペース取るけれど載せちゃいます。
<ペギー・マーチ編>・・・ほとんど日本語版ですよ。
1.アイ・ウィル・フォロー・ヒム 2.プリンセスではないけれど
3.さよなら!初恋 4.涙のウエディング・マーチ
5.いつでもあなたを 6.霧の中の少女
7.いつでも夢を 8.可愛いマリア
9.若いってすばらしい 10.忘れないわ
<シルヴィ・バルタン>・・・コッチは普通でした。
11.アイドルを探せ 12.悲しきスクリーン
13.おセンチな17才 14.恋のとりこ
15.私を愛して 16.恋はイエ・イエ
17.ズン・ズン・ズン 18.哀しみのシンフォニー
19.あなたのとりこ 20.悲しみの兵士
解説書に書いてある事を、一部記載します。
1.デル・ローマことポール・モーリアが62年に作った「愛のシャリオ」を
ノーマン・ギンベルとアーサー・アルトマンが改作、リトル・ペギー・マーチの
デビュー曲となった。63年春に発売され3週連続全米NO.1に輝いた。
ペギー・マーチは、本名マーガレット・バタリアといい、1948年3月8日
ペンシルヴァニア州ランスデールの生まれ 5才の時に子供のど自慢で優勝。
14才でデビュー・このI Will・・が全米NO.1に輝いたのは15才1ヶ月
ブレンダ・リーの持つ最年少NO.1記録を6ヶ月更新し、現在でもこの記録は
誰にも破られていない。(注)1993年現在
以後 イタリアのサンレモ音楽祭や、ドイツのバーデン・バーデン国際歌謡祭で
優勝するなど、国際的に大活躍。
日本へも何度も来日し、持ち前の歌唱力と華麗な歌声で大変馴染み深いシンガーだ。
2人ともアイドルながら歌唱力のある実力派だ! (解説:八木誠)
えっ!私の意見が無いってかぁ〜? だって忙しいんだモン!
<ラ星さんからの追加レス>
さすが、迷い猫さん、また未開封シリーズが出てきちゃったんですね!うはは。
引越しをなさったとは、大変でしたね。ご苦労様です!
リトル・ペギー・マーチ、アメリカではヒットが2〜3曲だったと思うのですが、
随分たくさん、日本語の歌を出してたんですねえ。
「いつでも夢を」(ひとりデュエット?)、「若いってすばらしい」(槙みちる?)
「霧の中の少女」(すごい!♪あわれ少女よ〜ってヤツ?)
でも、一番印象に残っているのは、「忘れないわ」ですねえ。
これ、どうしても外国曲とは思えませんでした。驚異的な泣き節で。