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♪愛の誓い    1962.01(日立ステレオ試聴盤より)
TILL (Charles Danvers - C. Sigman)
試聴盤まで採り上げるのは変かな。(俺がルールブックだ:笑)

  

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★

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管理人のアンカーさんは、いい加減なことは書かないので信憑性抜群なんですが、
私は無責任居候犬なので大胆に嘘でもいいから書いてしまいます。
演奏は東京キューバン・ボーイズで、編曲はこのバンドでピアノを弾いていた筈の
内藤法美さんか、リーダーの見砂直照さんではないでしょうか?
アンカーさんも書いていますが、試聴盤にしておくのはもったいない録音です。
しかし、この試聴盤というものはいわば試供品でありまして、ある意味重要かと思う。

家で最初に買った(親が買った)ステレオ電蓄はコロンビアでしたので当然ですが
同社の試聴レコードが付属していまして、ワルツ王シュトラウスの「春の声」とか
ザビアクガートの「マイ・ショール」トリオロスパンチョスの「ベサメ・ムーチョ」
などが入っていて自然に好きになって彼等のレコードを買い出すことになりました。
ですからサンプルのピーナッツを聞いて、いいなあ、と思った方も多かったのでは。
何万台も日立ステレオが売れてたら、ピーナッツの売れなかった曲よりプレス数が
多かったということも考えられるかも。

「愛の誓い:TILL」は古いスタンダード曲だと思っていたのですが、1959年に世に
出たらしいので、ピーナッツがデビューした年ですから、そんなに古くはない?
スタンダード・ナンバーとは長〜く親しまれている曲のことだとは解るんですが、
どの曲がということになると別に基準があるわけでもないので曖昧ではありますね。
これも世間一般はどうあれ、マイ・スタンダード・ナンバーともなると、私の場合は
ピーナッツばっかりとプラスアルファがちょっぴりという風に、これは各人各々に
多様性が出てきて面白いんですが、100人に聞きましたとか..平均化しちゃうと
全然つまらん結果になるし、ピーナッツの歌など出てきたためしがない(泣)。
だから懐メロベストテンとか好きじゃないなあ。同じこと繰り返してるんだもん。

さて、この「愛の誓い」の録音ですが、とっても若々しい歌声が聴けます。
初々しいと表現するのが一番適切かな? そしてバタ臭くなくて日本人が歌ってる。
この感じはやはり大先輩の江利チエミさん風かしら? 
ステレオ試聴盤だけあって録音は凄みがあります。昔の録音だなんて馬鹿に出来ない。
通常のボーカル主体の録り方じゃなくてバンドの演奏がクローズアップされている。
私はこういうバランスが大好きなんです。ピーナッツの歌声ばかりを大きく録らない
方が臨場感があって自然だと思うし、音楽の形ががっちりしてくる気がします。
ピーナッツの通常の録音でもこのような配慮がされている場合が多いと思います。
ソロの歌手のレコードはあまりボリュームを上げると化け物のような大口になって
しまいますが、ピーナッツの録音は結構大音量に耐えられると感じています。

このレコードは正に家鳴振動する程の音量で聞くとラテン・ビック・バンドの前で
歌うピーナッツが彷佛と浮かび上がってきてこの世の極楽を味わえます。
 ♪紅い血潮の色褪せるまで あなたを讃え (エミ:ソロ)
 ♪人の心に夢失せるまで あなたを慕う  (ユミ:ソロ)
 ♪優しいあなたの誠の愛に 命をかけて  (以下コーラス)
 ♪太陽も凍る世の終わりまで あなたのもの(長い間奏の後、リフレイン)
  ラララ…………
この古風な(当時を偲ばせる)歌詞はどなたの作詞なんでしょうか?
(越路吹雪さんあたりがいかにも歌いそうな歌詞みたいですが??)
ご存知の方が居られたら教えてください。