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♪愛の果てに(アンナ・カレーニナ) 1968.12
なかにし礼:作詞 宮川泰:作曲 宮川泰:編曲
演奏:オールスターズ・レオン
録音:1968.08.02 キングレコード音羽スタジオ
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
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またまた「世界名作シリーズ」の曲を取り上げますが、集中的にという意図はなく、
律儀に五十音順を遵守してるんですが、なぜか先頭集団に群がっております(笑)。
#010 愛の告白(狭き門)
#013 愛の果てに(アンナ・カレーニナ)
#023 青い麦(青い麦)
#033 アトランタの草原にて(風と共に去りぬ)
ここでまた、仕掛人のなかにし礼さんのこの曲の紹介文を引用します。
トルストイの名作『アンナ・カレーニナ』より。
プラットホームで芽生え、プラットホームで散った恋。自殺を決意したアンナが
数々の楽しい思い出を胸にえがきながらプラットホームを歩く、印象的なラスト
シーン。
ホームに入ってくる汽車の響きを連想させる戦慄的な迫力あるイントロが、実に
印象的なこの曲は宮川泰の力作です。
簡潔! さすがに必殺仕事人の文章は冴えてますね。
インファント犬は騒がしいばかりで何を言いたいのか(本人さえ)よくわかりません。
このシリーズを最初に聴いたとき、(最終曲の恋のオフェリアは抜いておくとして)
メロディーを真っ先に覚えられたのがこの曲でした。
人なつっこい曲だと思います。(作曲者のお人柄なのかしら?)
学校の音楽の時間に歌のないクラシックを無理に聞かされて、これはどういう情景を
表現してると思いますか? なんてのをやられるのは苦手だったんですが...
(そういう感想文は書けないくせにピーナッツのはじゃんじゃん書けるのは何故?)
この曲ならば、もしピーナッツの歌が、歌詞が、なくたって「汽車が走ってる」って
誰でもわかるでしょうねえ。
♪赤いランプの終列車〜♪哀愁列車〜♪恋の片道切符〜そんな感じじゃないですか?
ずいぶんと俗っぽいのを書く犬だな...世界名作の香りが台無しになっちゃう(爆)。
ピーナッツが歌うとなると宮川先生は張り切っていい歌作ってしまうんですねえ〜。
ピーナッツもよっしゃ〜と張り切りすぎるのか? 名作シリーズは力み過ぎかな?
ボイス・トレーニング次第で今でも声が出るようならカムバックして欲しいですね。
声が出なければ絶対に登場して欲しくない。ピーナッツじゃない。私はそう思う。
この条件さえクリア出来るなら、宮川先生の活火山化のためにもお願いしたい。
ピーナッツへの献曲となったら神憑かりのように名曲が出来る筈です。断言する。
ザ・ピーナッツのためなら作っても編んでもとてもいい仕事が出来ちゃう方です。
先日の東京新聞の(ちょっと大きなコーナーで)宮川泰先生の記事の見出しが、
「演奏中に『ジャーン』で、ばったり逝けたらいいね」なんてさ、冗談にしても
淋しいよね。ピーナッツが復帰したらきっと才能が蘇ると思うよ。保証する。
だってこの先生、絶対にザ・ピーナッツという存在が原動力なんだと感じるもの。
新しくて実りのある音楽番組が始まったり、新しい歴史が刻まれると思います。
ピーナッツの伴奏なんだからフル・バンドもテレビに戻ってくるかも知れないよ。
このシリーズは身内のスタッフの気合いは充分でありまして、バックの演奏陣も
大編成のオーケストラを豪勢に使っていて安っぽさは微塵もございません。
どっぷりとなかにしワールド、ピーナッツドリームに浸れるのであります。
家からバス停まで、♪帰らぬ夢が走馬灯のように などと口ずさんでしまいますと
何か俺ってピーナッツ・オタクみたいだな(みたいじゃなくてそのもの?)なんて
考えてしまうほどに息苦しく秘めた思いをつのらせている、そんな歌です。
---------------------------------------------2001/11/14(Wed)投稿
<ラ星さんからのレス>(1)
宮川泰さんのライヴが今夜、東京で有ったのですが(迷い猫さんの情報から。)、
ディナー・ショウ形式に一人で行くのが恥ずかしくて、参りませんでした。
(↑いや、ホントは給料日前なので・・・)
すみません、今度またゆっくりと書きます!
<ラ星さんからのレス>(2)
手っ取り早くと思い、グレタ・ガルボの「アンナ・カレニナ」を借りてきて観ました。
昔のハリウッド映画なので、どこまで原作に忠実なのかは解りませんが、
ロシア文学というとブ厚くてコ難しいという先入観があるのに、
これは何と解りやすいストーリーなのだ!
このよろめきドラマが何故、世界的な文学作品なの?てなくらい。
ま、映画から原作を判断することには無理があるとしても、
登場人物が皆、愛や人生に悩んでいる、というより、
見事なほど「身勝手だよ全員集合!」という印象。
僕もこれくらいわがままを通していたら、人生にもう少しメリハリがあったかなあ。
お、そういえば、学生時代フラレた相手が、名古屋出身の“安奈”って
名前のコだったなあ・・・。(と、しゃがみこむ。)
うぉっと、いけない、邪念よ消えろ!
なかにしさんの詞は、ラスト・シーンに的を絞り、
♪雪が降るよ ♪おまえはなにを弔うのか というようにできるだけ突き放して
語っていきますが、全体のサイズがワン・ハーフ(一番と半分)で、
ちょっと勿体無く、あっけない。
(この人の「風の盆恋歌<石川さゆり>」は、その見事さに原作者も舌を巻いたとか。)
アンナの死の決意は、なりゆき、又はやけっぱちに拠るもの?そこが知りたい。
「はっ、私はなにをしようと・・・!?」と思った瞬間、汽車が・・・
というのでも、なさそうだし。仮にその結末とすると、
罪を裁く、神的存在というものまで出て来るか?
ん?そもそも、なかにしさんの詞が、神の目で書かれているのか?
こりゃ、本を読まなきゃいけないかなあ。ああ、しんどそう。
宮川さんの曲は、なぜか「ポーリュシカ・ポーレ」など連想させませんか?
世界名作シリーズは、歌謡曲の形で普遍性と通俗性を盛り込むというのが、
最大の課題だったのでしょうね。その点では、圧倒的に解りやすいメロディと
アレンジだと思います。
ところで、氷川きよしさんと、えなりかずきさんが交互に出て来るラーメンのCM。
あの中で、どう表現したら良いか、「ジーッ!」と鳴る楽器が出てきますよね。
左手に持って、右のこぶしをぶつけるヤツ。あれは何と言う名前の楽器でしょーか。
ご存知の方、教えてくださいませ。子供の頃からの謎です。
あの音が「愛の果てに」で、しつこいほど出て来るでしょ。
>ピーナッツが歌うとなると宮川先生は張り切っていい歌作ってしまうんですねえ〜。
>ピーナッツもよっしゃ〜と張り切りすぎるのか? 名作シリーズは力み過ぎかな?
そーですねー。サビの前に、ちょっと息を抜くメロディが有った方が
良かったでしょうか。
あんたも好きねえ<インファントの辞典犬>
> 氷川きよしさんと、えなりかずきさんが交互に出て来るラーメンのCM。
> あの中で、どう表現したら良いか、「ジーッ!」と鳴る楽器が出てきますよね。
> 左手に持って、右のこぶしをぶつけるヤツ。あれは何と言う名前の楽器でしょーか。
音楽の友社「標準音楽辞典」で調べました。(何故そんなの持ってるのかって:笑)
キハーダquijada
キューバの楽団に使用する打楽器の一種で、ロバの下アゴの骨を乾燥したもの。
左手に持って右手で叩くと骨についた歯が揺れる音と左右の骨が揺れる音とで
奇妙な音を発する。キハーダは<あごの骨>の意味のスペイン語であり、楽器と
言うにはあまりにも原始的なそしてちょっぴりユーモラスでグロテスクな打楽器
である。
と、書いてありましたよ。ヴィブラスラップという人工の代用品もあるようです。
♪ダブーなんかの演奏には欠かせない代物ですが、自然保護とか動物愛護なんかの
団体から怒られそうな楽器。「ちょっとだけよ〜〜」って言えばいいのかな?
わたしも好きよぉ<ラ星さんからのレス>(3)
インファントさん、ありがとござまーす。 キハーダ! ヴィブラスラップ!
この一年、どれだけ沢山の事を教えていただいたことでしょう。でも、
今日は一日中 ♪ラーラララー、ジーッ!(ガー?)、ラーララランランラー、ジーッ!
というイントロが、頭の中で悲しく元気良く鳴り続けて、大変でありました。
う〜む、キューバの楽器が冬のロシアに鳴り渡る・・・!
あ、渡るといえば、♪渡る雁が音〜 の氷川さんと
「渡る世間に・・・」の えなりさん、お二人共紅白に出られるんですね!
ということは、今年も「お江戸でござる」チームがワイワイやって下さるのでしょうか。