■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
♪青い麦 1968.12
なかにし礼:作詞 すぎやまこういち:作曲 すぎやまこういち:編曲
演奏:オールスターズ・レオン
録音:0968.08.01 キングレコード音羽スタジオ
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
またまた「世界名作シリーズ」の曲ですので、シリーズ仕掛人のなかにし礼さんの
この曲の紹介文を先に引用します。
コレット女史の作『青い麦』より。
おとなの恋にあこがれるジェンカ。15才の少女の背伸びした無邪気な恋心を
歌ってみました。
すぎやまこういちの音楽は乙女心を思わせる繊細な揺れ動くようなモチーフで
始まり、やがて小説の舞台である南仏ブルターニュ地方の明るい陽光の元へと
移ってゆきます。
歌手はもちろん、作詞家、作曲家の代表作というものは大衆が決めるものですよね。
流行ったらそれが代表作であり、すぐに何らかの分類レーベルを貼りたがる。
音楽に限らずアートの世界は本来単純に何々派だとかに区別すべきではないと思う。
RPGの音楽大家というのはすぎやまこういちの一面なのであって全てではない。
誤解を覚悟で書くと、これは非常に教育水準の高い人が教養人向けに書いた曲である。
フーテンの寅さんが言うように「労働者諸君」である私に向いているものではない。
もし、これを加藤登紀子が歌ったとしたら永久に私が耳にすることはないだろう。
このシリーズの効用として、感性や感受性のレベルアップをした方が良さそうだな、
と自分に気づかせてくれた、という面があったと思う。
大好きなザ・ピーナッツのしていることが理解出来ない、こんなことでどうする。
恐らく作詞、作曲された方々が親しまれているであろうクラシック音楽。こういう
世界を難しそうだと敬遠していて一体何の良さがわかり、楽しむことが出来ようか?
そこで ♪一念発起でマネービル、は、坂本九でした。(金儲けしてどうする)
ちなみに私はこの悲しき60才を♪一年ボッキでマネービル..と歌ってたんですが
お袋が、そこはホッキだよと教えてくれて、いやはや、とんだ間違いに気づいた。
だって九ちゃんの歌、一念ボホッキ..って聴こえるんだよね。(爆)
え〜と、軌道修正しなきゃ..一念発起で勤め先の先輩にオペラとかクラシックとかの
愛好家が居られたので、僕もクラシックとかを聴いてみたいのだけど何を買ったら
いいのでしょうか?と聞いて、まずは三枚ほど買いました。
「展覧会の絵」「シェエラザード」「新世界より」の順で、好きになりました。
といっても直ぐにではなくって、いやになるのを随分と我慢して聴いてたんですが。
何が違和感があるかというとドラムが入っていない(笑)。これが大きいですね。
でも、これを聴き慣れるとマントバーニなどはむしろ親戚みたいで好きになる。
何のことはない、慣れだけの問題だったんです。
だけど語学はまるでダメだから外国語で歌われるのは苦手です。教養ないからダメ。
知らなかったのはこういう生オケのレコードは音の大小の幅が非常に大きいのです。
歌謡曲、ポップスのレコードは殆ど一定の音量で鳴るものが殆どだから別世界だ。
それと弦楽合奏がなまじの再生装置ではどうしてもそれらしく聴こえないんです。
だから私はオーディオに凝りに凝ったのですが先の音楽マニアの先輩は違った。
アンプをトランジスターのに変えても「音が明解になったし、直ぐ鳴るのがイイ」
とか「CDはいいね。煩わしくないし、すぐに音楽に浸れるところがいい」などと
意外な反応なので、へ〜とか感じてしまうのですが、真の音楽好きはそうなのかも。
(余談ですが:こればっかり:笑)
DVDでアニメを見るのに娘がいちいちiBOOKを持っていって繋ぐのが面倒そう
なのでDVDプレイヤーを買う事を検討していたのですが、今のCDプレイヤーも
ドリーム・ボックスが出た時に慌てて買ったので、そろそろ十年以上にもなります。
一昨日オーディオ誌を眺めていたら「デジタル機器で10年もしたら話にならない」
というようなことが書いてありまして、先日のスピーカーのダウングレード作戦が
期待以上に良かったので柳の下の二匹目のドジョウを狙ってSACDもかけられる
やつを今日ゲットしてきました。最新の機器はいい音がするだろうと思ってね。
ところが、がっかり、現行のSONY_X777ESの方が全然いいんだよ〜。あ〜あ。(泣)
もっと昔にCDの音をデモで聴いて、こんなもの聴けるか、と思ったんだけどね、
それよりはましだけど、その時の音を思い出させる輪郭強調の派手めの音だよ。
ひょっとしてSONY_X777ESが銘機なんかね〜。ま〜そんなことはないと思うんだ。
何がどう違うって、それは凄くはっきりしてるんだ。ザ・ピーナッツの声が違う。
深情けをかけられないんだもん。(これはどっかの借り物じゃない僕の表現だぞ)
ただ空虚に鳴られてはつまらないんだ。自分は誤魔化せないから辛いところです。
もちろん、DVDプレイヤーとしては画質も音質もパソコン接続の比ではないので
いいのだけど、それだけならば、もっと安価なものもあったのにな〜。(↓落込み)
2002/01/10(Thu) 投稿