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♪イエスタディー   1967.12
YESTERDAY
   原曲:J.Lennon P.Mccartney
   編曲:宮川泰   演奏:レオン・サンフォニエット
   録音:1967.10.05 キングレコード音羽スタジオ
   

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★

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一般にカナ題名はイエスタデイでしょうがピーナッツのLP表記はイエスタディー。
♪Suddenly I'm not half the man I used to be
 There's a shadow hanging over me 
 Oh yesterday came suddenly
という歌詞の部分だけ下記の日本語で歌っていますが、作詞者の表記はありません。
♪イエスタディー 二人のしあわせは
 いつまでも続くと 思ったの イエスタディー
たったこれだけの言葉ですが、この歌の雰囲気は掴めているよね。おみごと。

イエスタデイは高校の教科書にも載ってたらしいです。まあ、妥当だし、時代の進歩。
だけど、古典名曲を外してまで近頃のはやりうたを続々と載せるのは私は好みません。
教育というのは基礎を教えるのが第一歩だと思うからです。
例えば宮川先生お得意の、AABA。こういう形式を説明するのに、最近の流行歌を
ネタに使うのは面白いと思うのですが、それは教科書ではなくて先生の工夫でしょう。
娘の中学時代に授業参観で音楽があったので興味深く観察してみました。
随分と騒がしい生徒も悪いけど教え方も音楽に興味が向かないような内容だった。
楽典を教えるのは、黒板じゃダメだ。それじゃ私の時代から全然進歩してないもの。
私は歌を歌わされるのは苦ではなかったんですが、ハーモニカがとっても苦手でした。
あれを一人ずつ吹かされた時の恐怖は忘れられません。ずごい音痴だと落込みました。

高校時代にピーナッツのレコードばっかり聴いている私に、お袋が、
歌を聴いてるだけじゃ何にも自分の糧にならない。楽器でもやったらどうなの?
....だけど、ハーモニカ以後、楽器なんてものは恐怖の道具です。
そんな時、小林旭ファンの友人がギターを持っているのを思い出して、ギターなら、
ふと、そう思って、お袋に言ったら、玩具みたいなものは直ぐに飽きるから、お店の
人に、これなら薦められる最低の線という楽器を選んでもらって買って来なさい、と
なんと、2万円も預かってしまった。結局、8千円のを買いました。それでも大金!
正式に習いに行かなかったので無茶苦茶で自己流だけどピーナッツの曲は全部弾けた。
やがてエレキブームとなって、ベンチャーズサウンドが大流行り、これも弾いてみた。
好きな連中が練習している所へ遊びにいって休憩時間に楽器に触らせてもらった。
細身で凄く押さえやすい。リードパートしかわからないけど弾いてみた。

気がつくと周りに人だかり。
こんな弾き方するヤツ初めてみたよ、まるで曲芸だぜ。音は合ってるんだよな〜。
こりゃ面白いやってんで、私が出来る曲を全部バックをつけて演ってくれました。
とても楽しかったけど、そんなに珍奇な弾き方だったのか、と恥ずかしさが後で
襲ってきて、また遊びにおいでよ、と言われたけど、もう行かなかった。
結局、ギターを人前で弾くことはその後一度もしなかったけど、少なくとも自分は
音痴ではないのだ! という永年のコンプレックスが解消されたのは嬉しかった。
学校の音楽の授業というものはとても大事なものなんだ、と私は経験から思う。
先生方、子供には楽器は楽しいものだということを第一優先で教えてくださいね。

さて、ギターで弾いてもとても素晴らしいイエスタディーのメロディーなんですが、
ピーナッツのレコードではトランペットが間奏を奏でます。うひゃ、これもいい。
ピアノでもバイオリンでもチェロでもフルートでもオルゴールでさえ素敵ですね。
もちろん、ピーナッツが歌えば夢みたい! いやあ、名曲っていいもんですねえ。