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♪いそしぎ 1967.12
THE SHADOW OF YOUR SMILE
作詞:P.F.Wedster 作曲:J.Mondel
編曲:宮川泰 演奏:レオン・サンフォニエット
録音:1967.09.29 キングレコード音羽スタジオ
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
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エリザベス・テイラー/リチャード・バートン主演で1965年公開の米映画主題曲。
原題「The Sandpiper:磯鷸」 主題歌が、アカデミー賞を受賞。
千鳥という題名と映画の内容がどうリンクするのか、THE SHADOW OF YOUR SMILEとも
どう繋がるのか、映画を見てない私には何もわかりません。誰か教えてたもれ。
映画主題歌という面を抜きにしてもグルーバルなスタンダード名曲だとは思います。
まだ入手可能な、ザ・ピーナッツ・ドリーム・CD・BOXとザ・ピーナッツ全集に
収められているので、お買い求め下さい。損はさせません。(笑)
なぜ、こんなことを書くのかというと、そもそもこのLPが素晴らしいからです。
A 1.可愛い花 (NEW VERSION)
2.情熱の花 (NEW VERSION)
3.ウナ・セラ・ディ東京(NEW VERSION)
4.恋のバカンス 5.銀色の道 6.ローマの雨 7.恋のフーガ
B 1.マイ・ファニー・ヴァレンタイン<未CD化>
2.いそしぎ
3.セプテンバー・ソング
4.ムーン・リヴァー
5.イエスタディー <未CD化>
6.男と女 <未CD化>
7.アンド・アイ・ラヴ・ヒム <未CD化>
円熟期のLPでありながらCDで復刻されない曲が多いし、NEW VERSIONの録音も
マニアックに情報収集していないと買い逃してしまいます。
1996年3月に引退20年を経て「Welcome Back! The Peanuts 〜20years on」の
シリーズでLPをカップリングしたCDがリリースされましたが、全てを網羅しては
いなかったので洩れてしまっています。残念でした。30周年に期待します。(笑)
この「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」から「アンド・アイ・ラヴ・ヒム」までを
通して聴くことで、この「いそしぎ」を歌う狙いのようなものも感じとれると思う。
それは歌の上手さや編曲の技巧を、どうだ、と押し付けていないということです。
実に率直に原曲の持つ美しさを損ねない細心の注意を払いながら、ザ・ピーナッツの
持つ味わいを付加させている、いわば謙虚な日本人的美徳が感じ取れるんです。
(こういう表現ちとマンネリ気味ですね:反省しなくちゃ)
そういうことですから、ちょっと聴きには物足りないようなおとなしく優しい感じで
奇抜で新しく付加価値の高いものを求める方には不向きなカバーかも知れません。
私は、ザ・ピーナッツから音楽の素晴らしさを初めて認識した人間です。
ポップスやジャズ、クラシックなどの本場ものを最初から愛好されておられる方から
みれば何と幼稚な、と軽蔑されるかもしれませんが、事実は隠しようがありません。
だからインファント(幼稚)なんだ、と開き直っているんです。(嘘です:笑)
でも、所謂本場ものを耳にした後でもやはりピーナッツのレコードは捨て難いと思う。
入門コースかもしれないけど入門コースだからこそ魅力がなければ深入りも出来ない。
アレンジャーの意図によって実験的なチャレンジをした場合がないわけではないが、
そういう例は少なく、殆ど名曲のカバーをピーナッツは楽譜に忠実に歌っている。
それでもちゃんと味があるところが彼女らの真骨頂。魅力の秘密だと思います。
アイデンティ、オリジナリティを強く印象付けなければ普通は生き残れない世界。
そんな歌謡界での清涼な薫風のように、さらりと歌ってなお良さがあるのは貴重。
シャボン玉ホリディのスターダストは何の技巧もなくても素晴らしいでしょう?
作曲者のホーギー・カーマイケルさんが素晴らしいと褒めたのはテクニックじゃなく
その素直な歌い方じゃないのかと思います。作者としては、そのまんまであることが
とても好ましいと感じて当然ではないでしょうか?
私は伴奏から遅らせて歌ったり、短くして間を開けたりという感情を込めた歌い方は
好きじゃありません。和声がずれたりして気持ち悪いし、少なくとも繰り返し聴く
レコード向きではないと思います。楽器のように歌うピーナッツが大好きです。
<パンプさんよりレス> - 2002/07/29(Mon)
そう、当時「いそしぎ」が鳥の名だんて知らずに聴いていたこの曲。
わたしも映画の方を観たことがありません(*^_^*)
「ティファニーで朝食を」をずっと後で観たぐらいかなぁ・・
さて、このアルバム。わたしが一番最初にレコード盤として
自分で手に入れた「ザ・ピーナッツ」でした。
当時はこの英語の音楽にオリジナルものがある事も知らず、
後々、「あれ?この曲ピーナッツのアルバムに入ってる・・」と
オリジナルものを聴いて感激したものでした。
この「いそしぎ」と「ムーン・リヴァー」は美しいメロディー・ラインと
分かりやすい英語の発音だったので、
意味は全然知らなかったものの、好んで歌い、
今でもたまにカラオケに行くと歌う事があります。
いろんな英語の曲を今までもたくさん聴いてきたはずなのに、
ザ・ピーナッツのこれらの曲に、まだ「オリジナルは彼女達」を
貫き通してしまうわたしです(^^;)