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♪いつも心に太陽を 1962.02
<NHKテレビ歌謡>
作詞:横井弘 作曲:中田喜直 編曲:宮川泰
演奏:シックス・ジョーズ・ウイズ・ストリングス 指揮:宮川泰
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
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NHKテレビ歌謡というのは、月曜日のNHK「歌の広場」という番組で
一ヶ月通しで紹介される歌です。心の窓にともし灯をの延長線上の歌です。
この歌は、ザ・ピーナッツが歌った「心シリーズ・三部作」の最後の曲。
(このキャッチフレーズは私の思い込みですから信じないで下さい:笑)
というのは、2番目の歌「いつも心に歌声を」はレコーディングはされず、
もう二度とこの世に姿を現わすことはないでしょう。
この幻の「いつも心に歌声を」は、矢野亮先生の詩です。紹介しちゃお。
♪私は街の子 街を行く ヤンヤ ヤヤ ヤンヤ ヤヤ
並木がそっと芽を出すように 心に歌声わくんでしょう
ね そうでしょう そうでしょう
ぺーブ(舗道)を転げる靴音が 弾んでリズムを刻むでしょう
さびしくなって口笛吹けば いつでも小鳥になれるでしょう
ね そうでしょう そうでしょう
ちょっぴりセンチな泣き顔は 誰にも見られず消えるでしょう
♪私は街の子 街を行く ヤンヤ ヤヤ ヤンヤ ヤヤ
お空の星に願いをかけた あの夢 いつかは届くでしょう
ね そうでしょう そうでしょう
ちっちゃなパーク(公園)の噴水塔 お前は知っててくれるでしょう
詩だけは、このようにわかっているのですが、歌を聴いたことがないのです。
テープでもお持ちの方が居られたら、聴かせて欲しいなと思います。無理か?
レコードが出なかったことは、やむを得ないだろうと思います。
だって、こんな商品、(B面であっても)売れるわけがないですからね。
だから、↓これは奇跡かな?
A面:いつも心に太陽を B面:山小屋の太郎さん
キングレコードって慈善福祉団体か? 良くリリースしたものです。(感謝)
大袈裟に言うと、国立図書館と私しか買わなかったのではなかろうか? (笑)
こういう歌を歌ったら、ザ・ピーナッツは天下一品です。真骨頂です。
インファントの住民の部屋で、心の窓にともし灯をの感想を書いていますが、
ほとんど同じことがこの曲にも共通するんです。
●技術ではない、誠実なお二方の声音そのものが見事に曲にフィットしてるんです。
●基本的に心根がお優しいのだと思います。歌声は嘘をつけないと私は思います。
こんなことを書いておりました。
アンカーさんに見せて頂いた、渡辺美佐さんの手記にも、こういう部分があります。
デビューして10ほど経ったころ、ピーナッツが言ったこと...
「歌がうまいって言われないのよね。みんな、かわいいとしか言ってくれない」
その時の美佐さんが応えて言ったこと...
「一見かわいくても、長い間見ていて、いやになる人もいるでしょう。
テレビは心を映します。10年間、テレビで同じ顔を見ていて、それでも
かわいいと思われるっていうのは、大変なことなのよ」
このような「カマトト」めいた大真面目な唱歌風歌謡曲を歌っても似合うという、
これこそが、ザ・ピーナッツの素晴らしさなんだなあ、と、しみじみ思います。