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♪エピタフ   1972.12
EPITAPH

(Epitaph including March For No Reason and Tomorrow And Tomorrow)
作詞/作曲:Fripp,McDonald,Lake,Giles,Sinfield 編曲:宮川泰
   演奏:高橋達也と東京ユニオン
    

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
★★★★ ★★★★★ ★★★★*

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海老フライなら大好きなんだけど、エピタフって何のこっちゃい?
こういう疑問はネットで調べればあらあら不思議忽ちわかりました。墓碑銘だって。
しかしな〜、墓碑銘ってわかったって、なにも疑問の解決にはなりまへん。
更に調べると、物凄く詳しい解説ページが見つかりました。
勝手にアドレス引用するのは不作法なのでやめます。エピタフで検索すれば一発です。

要約すると1969年のキング・クリムゾンという方のデビュー作で代表曲の一つ。
キーポードの奥深い響きを生かした荘厳なサウンドが印象的。ということ。
高度で多彩な音楽テクニックを用いたプログレッシブ・ロックとかいうジャンルの
作品のようで、いわば、高級ロックみたいなものでしょうか?
でも、そんなに難解じゃないのはメロディーが突拍子もないようなものじゃなくて、
親しみやすそうだからではないのかな? 演出効果を練り上げたという印象の曲。
こういう歌は、眼でも楽しませてもらえたないいな、と思ってしまいます。
実際のステージを観たかった。

想像を巡らすと、白のドレスかパンタロン姿で(ひらひらつきのがいいな)お約束の
ドライアイスの霧を這わせて、照明は最初は深いブルーから始まるとかね。
恐らくこのステージの中核を為す曲だから、照明芸術みたいな仕掛けを駆使したり、
録音以上にドスの効いた音響であったのではなかろうか。
そういう楽しませ方をするのにはいい素材となる曲だと思います。
だけど難しそうな歌です。女声デュオで歌うような曲ではないんじゃないかしら。
本当に意欲的に色んなものにチャレンジされていたのですね。
タイムマシンに乗って当時のステージの追っかけをしてみたい思いです。

この曲が終わると暗転でしょうね。そこで岸部シローさんのナレーションが入って、
きっとピーナッツは、次のポップスタイムトンネル用の軽快な衣装にお着替えです。
イモっちゃんが忙しい。(笑) 誰ですか着替えを覗きたいなんて言ってるのは。
シンセサイザー使っても、こうやってビックバンドの重厚な音と一緒に演奏しますと
大変劇的な効果があっていいもんですね。生管楽器が鳴るからいいんだろうなあ。

ここ数年、ポップスなどのコンサートは行ったことがないのです。
演奏の人数が多ければ良いというものではないでしょうけども、小編成でやるのが
当たり前の御時世になってしまってて、こっちが小馬鹿にされたようで面白くない。
私はザ・ピーナッツのステージくらいの誠意がないと金と時間の浪費はしたくない。

録音用にフルバンド使っていたわけじゃなくて、それがごく普通だったんだけどね。
いい時代だったんだよ、と言ってしまえばそれまでだけど、今は悪い時代なの?
8時だよ!全員集合って、最初と最後に岡本章生とゲイ・スターズがステージ雛壇に
勢揃いして歯切れの良いサウンドを聴かせてましたよね。
あれってドリフが前へ出てはいるんだけど主役はビックバンドという気がするんだ。
それと、コントが終わった後、舞台が回って楽団の雛壇が出て来るところもいいよね。

この録音の話に戻るけど、弦の音色はシンセサイザー使ってますね。(可愛い花で)
これくらいはいいんだけど、徹頭徹尾シンセで管弦楽部分をカバーするってのは、
「音はすれども姿は見えず。まるでお前は屁のような」となって嫌な感じがします。
?不思議な事?
この曲ではティンパニーが使われているから用意してあった筈なのに「恋のフーガ」
ではドラムで代用していた。何でなんだろうか? 打楽器要員不足だったのかな?

                2002/11/10投稿



<みえちさんよりレス> - 2002/11/10


先日発売されて昭和フォーティーズで
エピタフを聴きました。
良い曲ですよね〜♪
すごく難しい曲でもありますね・・。
難しい曲をコンサートで歌ってしまうザ・ピーナッツって
すごいと思います。

コンサートってレコードやCDよりも歌が・・・って
ことが多いのにザ・ピーナッツは
コンサートでも素晴らしい歌唱力。
難しい曲も歌ってしまうんだもん。
私もこの目でザ・ピーナッツのコンサートを
見たかったな〜☆



<インファントの臨場犬2002/11/11


みえちさんのレス書くのって久しぶりのような気がします。
お買い求めになったライブ盤。ふしぎなことにレコードよりも音がいいんです。
いや、断定しちゃいけないのかも知れませんが、非常にしっかりした音です。
そういう意味でも、いい買物だと思います。
実際のステージではもっと歌ったと思うのですがレコード両面ではこれだけしか
入らなかったんじゃないかと思います。
ライブ盤って歌唱が劣るのがふつうで、スタジオ録音の方が好きなんですが、
ピーナッツはやはり一流です。ちゃんと舞台でも歌える歌手の仲間ですね。
こればっかりは後発の女性チームとは人気は別として格段の差があると感じます。
これもまたどうせ在庫を売り切ったら無くなると思いますので、迷っている人は
早めに買っておいた方が良いかも知れません。
バーゲンになったら買う、とか、そういうものじゃないと思うなあ。
あの時代の空気感が感じられるので、お父さんお母さんに贈るというのもいいかも。



<夢追い人 さんよりレス>- 2002/11/13


昭和フォーティーズ ザ・ピーナッツ オン・ステージは、
1972年8月の東京でのコンサートで収録されてるんですよね。
実はその翌月、9月の15,16日頃に大阪の厚生年金ホールで同じ内容で
コンサートがあったと記憶しています。
(全く同じ曲目だったかは少々自信ないのですが)
そして、モチロンその2日間とも私、幸運にもこのエピタフを聴き、
見る事が出来ました。

ステージで生で聞いたこの曲は、その後ずっと長い間、私の頭のすみっこに
残ってました。それほど、強烈にこの曲はよかったのでしょうね。
そして、この曲とその時のコンサートがすごくよかったのは当然ですが、
強く私の記憶に残ってるのには、またもう一つ理由があります。
その大阪の2日目のコンサートの時、大阪に台風が来てた(あるいは近づいてた)
からなんです。
会場の外は台風真っ只中。でも、この曲を聴いてた時には、全く台風なんか忘れてました。
それくらい、ピーナッツのコンサートはいつも素晴らしかったんです。
ところが、その日のコンサート終盤、1日目に比べ、司会のシローさんの喋りが
早くなり、曲のスピードもなんとなく急ぎ足状態。

それもその筈、コンサートが終わって外に出た観客は、台風のひどさに驚いて
すごい勢いで帰って行く事になりました。
因みに私が帰途乗っていた私鉄の電車は突風の中、ノロノロ運転にはなるは、
車両の天井から雨漏りはするは、まだ十代だった私は
「ピーナッツのコンサートへ行くのも命がけだ!」と本気でそう思ったものです。
そして、翌日、その私鉄は台風の為、どこかの何かの線が切れて丸1日不通に
なってしまってました。
エピタフは私にとって、そんな思い出のある、趣深いとってもいい曲です。
インファントさん、いつも色んな曲のこと、書いて下さるのを楽しみにしてます。
これからも長ーく(文だけでなく、期間も)続けてくださいね。



<インファントの忘却犬> - 2002/11/13


夢追い人さん、素敵なレスをありがとうございます。
ピーナッツのステージの思い出、もっともっと語ってください!
私は、当時は死んでも忘れることが出来ないだろうと思っていたようなことが、
今になってみると殆ど覚えていないのです。
ステージもそうだけど、シャボン玉ホリデーの中身もそうなんです。
昔はビデオがなかったので、繰り返し見聞きすることが出来なかったから、
繰り返しによる脳への刷り込み効果というものが起きなかったからだと思います。
だから、夢追い人さんが同じ内容のステージを二回観たというのは貴重です。
ぜひ、また何か思い出したら教えてください。


<読み人知らず> すみません。

ザ・ピーナツの『エピタフ』って、あれライブですよね。
歌謡曲ファンにとっては、ワケの分からない英語の曲が始まったなぁ……
だったでしょうが、哀愁のメロディーがザ・ピーナツにぴったり。
それに、歌の上手いこと! ホンモノよりずっと良い! 愛聴盤になりそうです。
それにしても、彼女たちに『エピタフ』を歌わせた仕掛け人は誰だったんでしょうね。
それに、バンドはいわゆる歌謡曲(あるいはジャズ)を専門にする方々だったでしょうに。

でも、考えてみれば、プログレって大仰だから、大ホールでのライブにぴったりですよね。
ドラマティックに盛り上がりますから……。