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♪大阪の女(ひと) 1970.12
作詩:橋本 淳 作曲:中村泰士 編曲:森岡賢一郎
演奏:オールスターズ・レオン
録音:1970.10.06 キングレコード音羽スタジオ
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
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1970年から1972年にかけて「女(ひと)」シリーズを主体に歌ってました。
「東京の女」〜「大阪の女」〜「サンフランシスコの女」〜「リオの女」と続きます。
後者二つはまあまあかと思いますが、東京〜大阪は、個人的には嫌いな歌です。
何の因果でこのような流行歌をあえてザ・ピーナッツが歌う必要があるのだろう!!
完全なムード歌謡であって、ザ・ピーナッツが歌う事に意義や意味が見出せない。
今でもこう思うのだが、当時は、もっと情けなくて、ああ、こんなのを歌わなくては
ならない程に落ちぶれてしまったのか、と、消沈しておりました。
NHK紅白歌合戦でも「東京の女」と「サンフランシスコの女」は歌っていますが、
こんなの歌っていると、歌合戦に出れなくなる日が来るんじゃないかと感じました。
曲そのものは悪くはないのですが、宮川さんでないというだけで気に喰わなかった。
宮川先生の才能が枯渇したのであれば、ザ・ピーナッツも一緒に辞めてしまうべきだ。
そのくらい、一心同体、運命共同体のものと私は認識していた。
逆に、宮川さんからピーナッツの作曲という楽しみを誰かが取り上げてしまった?
だから、宮川先生は以後、他の歌手向けであっても傑作が出来なくなったのでは?
沢田研二に作曲させたりしたのは今でも疑問符だらけである。
確かにユニークな才能はある。器用だと思う。だが肝心の作品にハートがないのだ。
酷な言い方をすれば、宮川先生とは、雲泥の差である。
これは、流行る流行らないの問題じゃない。評価するのは金を出して買う私なのだ。
どうせ、ピーナッツのレコードにミリオンセラーは金輪際有り得ないとわかってる。
世間のミーハー共はもうザ・ピーナッツの歌に飽きているのだ。
もう可愛いという歳でもないし、園まりちゃんみたいに色っぽくもないのだから、
レコードは売れないのだ。でも、私同様に何でも買いますという固定層はいるんだ。
だから、話題性や大ヒットは考えないで、いいもの、を出し続けて欲しかった。
そうはいいながらも、この「大阪の人」はザ・ピーナッツの代表曲ベスト10には
必ず入るというものらしい。ここが私にはよくわからんところなのだが....
カラオケに行くと、他の名曲を差し置いて、これがちゃんとあるのだ。
試しに歌ってみると....これがなかなか歌い易くて、男の私でも歌える大変貴重な
ザ・ピーナッツ・ナンバーであったことに今更ながら気付かされた。
そうなんだ。ソロで歌っても、男声で歌っても全然味が落ちないのだ。なるほどね。
いしだあゆみさんもカバーされているらしいけど、残念ながらそれは家にはないので
園まりさんのを聴いてみた。まあ、誰が歌っても違和感なさそうな感じです。
でもね〜。やっぱり、ピーナッツの方がいいなあ。
♪もっと尽くせば 良かぁぁったわ〜
なんてとこは、特にね。ユニゾンの凄さというのかなあ〜。感情の昂りが凄〜い。
う〜ん。ザ・ピーナッツならではというとこがあるんですね。聴き直しました。
未成年時代のかわいらしいザ・ピーナッツをどうしても念頭に置いてしまうので、
ついつい、歌謡曲路線には冷たい書き方になってしまいます。
インファントのボケが何言ってるんだ、ここからがピーナッツの旬じゃないか!
というご意見や、この時期ならでは良さを誰か語って欲しいなあ。
ファン心理としては、その方が、むしろ嬉しいのです。(笑)
2002/11/20投稿
<アマクサのシロさんからレス> - 2002/11/20
アンカー様、インファント様、初めまして。
「大阪の女」は当時私もピーナッツが演歌をと割りきれない思いをしました。
その後FMラジオの引退記念特番で、すぎやまこういち氏との対談でこの曲は、
その昔専属を契約寸前でキングに横取りされた。ビクターのディレクターが、
ピーナッツのプロデュースが、出来なかったのが心残りだとの申し出に応じて
作られたのが「大阪の女」だそうです。録音もビクターの
スタジオで行なわれたとのことでした。
その後間もなく、そのディレクターは亡くなれたそうです。
アマクサのシローはん、よう来てくれはりました。(最初だけ大阪風に)
アンカー@管理人は今、静養中なんで、もう暫くしたら、また来て下さいね。
アンカーさんもきっと色々と話をしたいことがあると思いますので。
とても素晴らしい逸話をありがとうございました。ジーンときちゃいました。
さっきも思わず、夕食前と後に「大阪の人」を聴きなおしてしまいました。
そういうエピソードがあるということ、初めて知りました。
ザ・ピーナッツが社長宅に下宿していたデビュー前に、レコード会社とかの
スタッフが超党派でよく集まっていたらしく、そのメンバーにピーナッツの
素性の良さ(色んな面で)が気に入られて、陰に日向にバックアップしよう、
という連帯感が生まれたとか読んだことがありましたが、その方もきっと、
その中に居られたのかも知れませんね。
また、ほぼ専属を内定されていて、色んなプランまで錬っていたのかも。
その思いを、この時期まで心の中であたためておられたなんて..いいお話です。
ほんとうにザ・ピーナッツは幸せ者でしたね。
ビクターのスタジオで、というのも、わかるような気がします。夢だったんだ。
この録音でのザ・ピーナッツの声のとらえかたがひと味違うようにも感じます。
粒立ちが良く、エコーは最小限で、実際のお二方の声により近いような.....
そして伴奏も楽器本来の音色を素直にひっそりと鳴らしていて暖かいです。
オリジナル・カラオケが残っているのはピーナッツの曲では少ない存在ですが、
幾分ピーナッツの声が洩れて聴こえますが、同時録音ではなくマルチであった
ことがこれで、わかります。
両方をビクターで録ったのか、伴奏はキングで録ったのか、とか興味深いです。
何十年ぶりかで、この歌を新鮮な思いで聴く事が出来ました。
重ね重ね、お礼申し上げます。ぜひ、また、遊びにきてくださいね。
おはようございます。アマクサのシローさん、素晴らしいお話ありがとうございました。
実は私もピーナッツは断然初期のカバー期からポップス調の頃の曲が大好きで、
歌謡曲路線に入った頃は、自分が忙しかったせいもありますが、
あまり聞いていませんでした。
ですから「シングルス」の最後の方は良く知らない曲がありました。
インファントさん、宮川先生と沢田さんを一緒に並べてはどちらにもお気の毒です(笑)。
インファントさんはピーナッツならなんでも○かと思っていましたが、いつも冷静に
(熱いのですけどね)、良いもの、あまり感心しない物をきちんと書いて下さり
さすがと思います。
皆さん、インファントさん、こんばんわ。
ちょっと前の書き込みですが、最初見たときからレスしたいなぁと思い、
画面を保存しておりました。
時間が経ってしまったけれど、やっぱり書きたいと思います。
僕がザ・ピーナッツを熱心に聴くようになったのは「思い出の紅白」で
再放送時「さよならは突然に」を聴いてからで、更にこのページに出あってから
色々とCDを買い集めるようになりました。
僕の場合は後期の歌謡曲路線って、キラキラして聴こえるんですよ。
誤解を恐れずに言うと、
「大阪の女」のような歌の主人公が1人(心情を歌ってるという意味で)
ということが明確な曲の場合、デュオであるザ・ピーナッツが歌うこと自体に
違和感がある気がしますが、少なくともそのような気持ちにさせないのが
凄いことなんだと思います。
あゆみさんのカバーは、静かにつぶやいているような歌唱であり、
正に歌の主人公になり切った女優歌唱で、こちらも好きですね。
歌詞は3番が好き。ボーカルだと4番の
♪酔ったふりして 名を呼べば
の部分、お2人の声の絡み具合、涙が出そうです。
少なくとも僕にとっては・・という弱気な書き込みですが(笑)
この曲も生まれる前の曲だからなぁ。
> 僕の場合は後期の歌謡曲路線って、キラキラして聴こえるんですよ。
> 少なくとも僕にとっては・・という弱気な書き込みですが(笑)
もっと強気に推してください。(笑)
ザ・ピーナッツの存在は、けっしてリアルで見聞きした人たちだけのものじゃない!
今日、初めてCDを聴いて、良かった、と、感じたら、もうピーナッツのファンです。
それに、私達の世代はザ・ピーナッツの音楽性にまず魅せられたのではなくって、
とにかく、可愛かったからなんですね。(笑)
じっくり親しんで聴いても、いまでも飽きがこないという面はあとで気づいたような
ものなのです。感性が乏しいと指摘されてもしょうがないくらいなものです。
その点、若い方が、ピーナッツを聴いて、いいな、と思うのは素晴らしいと思います。
ほとんど尊敬に値します。
うちの娘(高ニ)が、CDウオークマンで私のCDを通学途上で聴いているのですが、
「恋のオフェリア」が一番のお気に入りだというのでびっくり!!
おお、こいつ、デキルナ、と思わず唸ってしまいます。
若い人の感性は凄い。本質に早くたどり着くことが出来る。
私らは、どうしても「大阪の女」などを含めた後期作品はピーナッツの代表作とは
いえない、と思ってしまうのですが、どうも、そうではない面もあるようですね。
そこが、「キラキラして聴こえる」ということになると、これは、嬉しいですね。
それこそ、芸能生活の17年間の全てが光り輝く充実したものとなるわけですよね。
とても、嬉しいレスをありがとうございました。
みなさんはじめまして。
某ホームページからやってきました。
ピーナッツさんのファンの熱気が伝わるいいサイトですね。
「大阪の女」大好きな曲です。
ピーナッツさん、園まりさん、いしだあゆみさん、それぞれ三様の歌声を
聴いていい歌だと改めて思います。
ところで僕は数十年園まりさんを応援してます。
彼女は昨年あたたりからカムバックして、テレビやディナーショーで
活躍されています。
先日もディナーショーに行きましたが、なぜかこの「大阪の女」だけは
歌ってくれませんでした。来年4月5日には40周年記念コンサートを草月ホールで
ひらくとのこと。ここでは是非とも歌って欲しいと熱望します。
また遊びにきます。
潤さん、ようこそ、ようこそ、いらっしゃいました。
ようこそ、がダブっているのは「待望の園まりファン」だからです。(笑)
いしだあゆみさん関連はアンカー@管理人さんにお任せして、ここは二人で
語り明かしましょう(爆)。 No.1535も読んでくれました?
只今、園まりチャンBOX欲しいほしい症候群に罹っています。
なぜ、なんで出ないのでしょうかあ〜〜〜。
名曲「ひとりにしないで」はなぜCDが出ないのでしょうかあ。
私、ポップス路線の頃のを持っていないのです。前に出たんですよね。(泣)
あ、いけね、愚痴ばかりだ。ぜひ、ぜひ、また来て下さいね。