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♪お別れですあなた 1974.09
作詞:千家和也 作・編曲:すぎやまこういち
演奏:オールスターズ・レオン
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
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この歌はどうも私のお好み路線の範疇からは外れておりまして、苦手な一曲です。
このような生活臭のある、身近にゴロゴロしているような男女の別離のテーマは
むしろド派手に「勝手にしやがれ」風に、わあ〜〜とやる方が救いがあると思う。
「今日でお別れ」みたいなのは、もう、じめじめしてて暗くなるだけです。
「悲しい酒」とか「酒場にて」みたいな歌を口ずさんで歌って平気でいられるという
その神経の方が私は理解出来ない。そんなの辛過ぎる。そんなにタフじゃないもん。
「影を慕いて」なんか、何回か歌ったら、もうこの世の人ではいられなくなりそう。
ピーナッツが歌うのですから、そんなに暗いムードじゃないのですが、中途半端な
感じも否めません。この歌の妥当な聴き方をコーチして頂けるとありがたい。(笑)
歌詞も妙なのですよ。
♪どうぞ見送りなんかやめてほしい 駅はわかる...
長い間、一緒に暮らしていて、毎日、駅まで迎えに行ってたと歌っているのに、
何故、今更「駅はわかる」なんでしょう。こんなこと言うはずはないよね、ふつう。
これを聴くと、いつもこの歌詞で、ああ、全くの作りごとだなあ、と白けるんです。
アンカーさんも書いておられますが、まるでザ・ピーナッツの引退を暗示するような
その為に企画したかのような歌ですね。実際にそういう意図もあったかも知れない。
そういうコメントは無いのですが、私は、シャボン玉ホリデーの番組が放送終了した
その時点で、もう気が抜けて、潮時かな? という感じがあったんじゃなかろうか?
今回は趣向を変えて、うさぎさん(HN)から送って頂いた週刊明星の記事をここに
書いてみます。丁度、このレコードが出た頃のテレビのトーク番組の内容です。
1974年(昭和49年)10月21日号<ビデオテープでもう一度>からです。
************************フジテレビ●9/23 3時のあなた******
「結婚しちゃった方がいい」と思ってます
************************歌手生活15年ピーナッツの複雑な心理****
>>>>>>歌手生活15年のザ・ピーナッツに結婚観を聞く。<<<<<
山口淑子「お二人は一緒に住んでらっしゃるのですか?」
P・エミ「今は別居しています」
山口淑子「理由は?」
P・ユミ「ちょっと遅いんですけど、常に二人で行動するっていうことが、将来
一人づつになった場合に不安だったんです」
山口淑子「お互いに恋人が出来て、プライバシーを守るため?」
P・エミ「それも考えました」
山口淑子「結婚について真剣にお考えになったことありますか?」
P・ユミ「一番真剣に考えたのは、25〜26の時ですね」
山口淑子「今の心境は?」
P・エミ「15年も歌をやって来て、やりたいことをすべてやったような気がする
のね。だから、結婚しちゃった方がいいような気もするし、ここまで来
たんだからもっとやってみたいような、とても複雑です」
山口淑子「お仕事と結婚では?」
P・2人「今はやはり結婚です」
P・ユミ「私たちは一人で生きて行くタイプの人間じゃないんです。何かに頼って
いきたいような」
山口淑子「仕事も捨てたいと思うような男性があらわれないのかな」
P・エミ「わりと難かしい人を好きになったりね」
山口淑子「奥さまがいる方とか?」
P・ユミ「スムーズに行かない相手ですね。今までの例からいくと」
山口淑子「例えばどなたですか?」
P・エミ「過去のことはいいたくないです。相手もあることだし」
山口淑子「お二人は似てらっしゃるけど、恋人にまちがわれたことありませんか?」
P・ユミ「ないですね。私達、全く違うと思ってるんです。顔かたちも性格も」
山口淑子「お二人は、もし恋愛するとしたら、身も心も捧げるタイプでしょうか?」
P・2人「今ならそう出来そうな気がします。今までは迷ってましたけど」
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☆ピーナッツ・ホリデー☆のコンテンツに送るには記事写真も白黒で小さくて、
アミ目も粗く、お顔も全然判別不能なほどなので、ここで紹介しました。
(それと、当時の音楽や芸能活動については語っていないのが残念です。
勤務経歴の長い会社のOLの談話みたいだなあ:笑)
投稿日:2003/01/30
実は 何年か前 小学校の廃品回収をしてた時
(って 小学生なわけないけど)(笑)
この週間明星見つけたんです。
たぶん大事に取ってあったのだと思います。本がきれいだったから。
ぱらぱらとめくって見たらミーハーの私にとっての 超お宝の写真を発見!!(きゃっ!)
(ある映画の写真です。趣味がばれるから 書けないですけど。)
それでこれはすごい!と思って持って帰って大事にとっていました。
最近 ピーナッツさんが好きになり
そういえばこの時代なら ピーナッツさんの記事も載っているかな、
って思って見てみたら ちょこっとだけですけど載っていたので
うれしくなって思わずインファントさんにご報告させていただきました。
でも 歌とか仕事の話でなくてごめんなさい。
「お別れですあなた」を聴いてると
なんだかさみしくなります。
ピーナッツさんは もういないし なんだか失った悲しみを感じます。
>「悲しい酒」とか「酒場にて」みたいな歌を口ずさんで歌って平気でいられるという
>その神経の方が私は理解出来ない。そんなの辛過ぎる。そんなにタフじゃないもん。
>「影を慕いて」なんか、何回か歌ったら、もうこの世の人ではいられなくなりそう。
ごめんなさいっ!思わず吹き出してしまいました。
そうなんです。私も そんなにタフになれなくて・・・。
いろいろあるのよね、人生って。(泣)
失敗も笑い飛ばして頑張ろうと自分を励ましてみるんですけどね。とほっ
そんな私に ピーナッツさんの歌は元気をくださいます。
お茶目な歌とか 情熱的な歌とか とてもパワーをいただけます。
これからも ぜひ私もみなさんといっしょに
ピーナッツさんの歌について語らせてください。
よろしくお願いします。
みなさま、こんばんは。
中高生のころ、失恋ソングを聴くのに
ユーミン派か(中島)みゆき派かとよく話題にのぼりました。
私は断然、ユーミン派でした。
つらい気持ちをカラっと前向きに歌い上げてくれるので
随分と元気づけられたものです。
その意味では、インファントさんの「苦手」と私の「苦手」は
共通点がありそうです。
ただし、今はそれなりに「みゆき節」の良さもわかるんですけどね。
ところで、記載のインタビューは1974年(昭和49年)10月21日号
ってことは。。。。
それから、半年もしないうちにエミさん、結婚(婚約?)発表してますね。
いろいろ悩んでいた頃なのでしょうか。。。
この当時、かなり熱烈なジュリーファンだったので、些細なマスコミ報道に
やきもきやきもきしていたことを思い出しました。
インファントさんが今までに何度もおっしゃっているように
シャボン玉ホリデーが終了した時に、
ピーナッツさんは歌手への気持ちが失せていったのでしょうか。
引退表明の会見の時に「前から15年くらいでやめようと思ってた。
良い状態のときにカッコ良くやめたかった。
でも賞(注:S48年、レコード大賞特別賞、S49年、東京音楽祭銀賞のこと)
をもらってファンの人に感謝の意味で一年延びた」
と話していたので、49年はおまけの一年だったのか・・。
そうは思いたくないけど。
でもどうしてもこの曲からは「引退・解散」という言葉が見えてきてしまうんですよね。
♪今日までいろいろありがとう
♪気持ちの整理もやっとついたわ
もうそういう気持ちだったのかもしれないですね。
うさぎさん、貴重資料&レスまでもありがとうございました。m(_ _)mお礼
> 49年はおまけの一年だったのか・・。
> そうは思いたくないけど。
そうですよ、そのような素振りは全く感じさせませんでしたね。そこがプロです。
シャボン玉は終わったにせよ、歌番組への出演がたくさんありましたし、
ただ、一般的な歌手のスケジュールになっただけだと思います。
でも、もし、私がピーナッツの立場だったら、空虚な感じがあっただろうな、
と、そう思っただけです。
先日、明星の表紙ばかりを集めた本を店頭で立ち読みしたら、
「映画に出ないのに初めてスターになったザ・ピーナッツはテレビ時代のスターだ」
というようなことが書いてありまして、テレビ番組との繋がリが一番強い歌手でした。
だから、レギュラー番組が無くなることはアイデンティの消失に匹敵することかと。
この歌の感じからは、これは、すぎやまこういちさんはご存知だったのかもしれない。
ザ・ピーナッツの元後援会長でもあるし、打ち明けたのではないかしら?
そこへ行くと、な〜んも知らないのが、いつもマイペースの宮川先生だったのかなあ。
<久々の架空会話シリーズ>
ピー「センセイ..今日はちょっと..お話があるんです」
M川「ああ..わかってますよ。みなまで言わなくてもね。紅白で歌う歌が無いでしょ。
だから、ボクにもっと作らせればいいんだよ。ほら、おっふぇり〜あ〜とか、
でもね、社長がね。趣味に走り過ぎて一般受けしないから駄目だとかいってね。
あ、でも、心配御無用。あなたたちはね、ただの流行歌手じゃないんだからさ。
これ、いこうよ、これ。♪ブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ」
ピー「あの..紅白の後のことなんです...」
M川「ああ.来年ね。来年はさ、温故知新、新古典主義で行くよ、ブギ・ウギなんて
昔のリズムが復活してるじゃない。もう、これは、僕とピーナッツの世界だよ」
ピー「あの...音楽のことじゃなくって...」
M川「ああ、踊りと衣装ね。それはナガシマさんやコイドさんがちゃんと面倒をね。
そうそう、ね、こういうリズムどお?」(ピアノを叩き始める)
ピー「だめだこりゃ」
> ♪今日までいろいろありがとう
> ♪気持ちの整理もやっとついたわ
> もうそういう気持ちだったのかもしれないですね。
あ、成る程。そうだったのか。この歌詞からそれを思い浮かべなかったのは不覚。
もう、そのまんまですね。(笑)