■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
♪女ひとり
作詞:永六輔 作曲:いずみたく (1972年頃の録音)
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★ | ★★★★ | ★★★★* | ★★★★ |
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
前回投稿した「女の意地」と同じCDに入っているカバー曲です。
8トラックテープ商品だったころはカバーの「演歌編」という表示だったそうですが、
これは、ぜ〜んぜん演歌じゃないでしょうにね。(苦笑)
1966年(昭和41年)に、デューク・エイセスの歌でお披露目された曲です。
「にほんのうたシリーズ」でレコード大賞企画賞(“女ひとり”他)受賞。
このデューク・エイセスのシリーズでは「いい湯だな」も有名ですね。
しかし、この「女ひとり」もそうですが、すぐに売れ出したわけではなかったのでは?
徐々に歌われ出したような記憶があるんだけど、はっきりはしません。
なんか、いつのまにか、みんなが知っていたような???
私のいい加減な記憶では、私がこの歌を初めて聴いたのは、観光バス・ガイドさんが
歌ったので、なんか変な歌を歌うなあ、と、思ったのが、多分、最初かな??
♪京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
この歌詞を耳だけで聴いた時に「三千人...恋に憑かれた女」という妙なイメージが
残ってしまい、気色悪い歌だなあ、なんて感じてました。(笑)
大変にみごとな歌詞なのであろうと思いますが、どうも詩心というのに疎いもので、
その良さがちゃんと私には判らないのが、ちと悲しい。
失恋した和服姿の女性が、それもギャルじゃない大人の女性が、気分転換に京都を
散策しているという大変に叙情的なテーマで、まさに日本のうた。
こういうのにはすぐに反応される、いわゆる流行に乗る人が居たのではないかな?
すなわち、和服姿で京都を憂いに満ちた俯き顔で歩くというのが。(笑)
もともと好きな歌でもないので、オリジナルも他の歌手のカバーなどもレコードは
持っていなくて、テレビで聴きたくもないのに聞かされていたわけなのですが、
ザ・ピーナッツの埋もれていたカバー曲音源のCDが出たので、期待もせずに
聴いてみました。
編曲も演奏も表記が一切無いのですが、これは結構傑作だと思います。
ピーナッツが歌えば、お前は何でも傑作なんだろう、と突っ込まれると、グウの音も
出ませんが、良いと思う感覚にはウソはありません。
お得意のスキャット多用での幻想感は、この歌のイメージに添っていると思いますし、
チェンバロの音色が純和風ではないけど品格のある京都の佇まいに合ってる感じです。
このメロディーの触感が、何かに似ているな〜と思ったら、マンガ日本昔ばなしの
♪ぼうや〜よいこだ ねんねしな〜
と近い線だなとか思ってしまいました。真似ているとは全然思いませんが。
森繁久弥さん作曲の「知床旅情」が中田章(中田喜直さんの父)作曲の「早春賦」と
良く似たフィーリングであるのと同じで、日本人がいいな〜と感じる節回しには
共通の要素が含まれ易いということでしょうか?
(余談)
この歌が出来た、1966年には、柿の種(煎餅)とピーナッツを一緒に混ぜた味の
柿ピー[亀田製菓]というのが初登場。ピーナッツは多様性があるんですね〜(笑)。
投稿日:2003/02/10
インファントさん、個人的にこの「女ひとり」と、ベンチャーズ作曲で渚ゆう子さんが
歌ってヒットした「京都慕情」の二つの「京都」にはちょっと思い出があって、
私は好きなんです。
「女ひとり」は記憶がハッキリしませんけど、たしか「夢で会いましょう」の
今月の歌ではなかったでしょうか?
亀田の「柿ピー」、大好きです。でも「ピー柿」ってピーナッツが多い柿の種があって、
ついそっちを買います。ピーナッツ美味しいですね。
この歌がヒットして以来、三千院へは故意に疲れた女が
大挙訪れるようになったとか。
> 故意に疲れた女
上手い!! 座布団三千枚。(笑いがとまらない。どうしてくれる)