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♪加茂の流れに捨て扇   1963.01
   作詞:たかおかんべ 作曲/編曲:宮川泰
   演奏:レオン・サンフォニエット
   録音:1962.10.12 文京公会堂
    

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
★★★★* ★★★★ ★★★★*

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私は電車やバスの中でヒマなので時々ピーナッツの歌を頭の中で再現させてます。
もちろん実際に歌い出すわけではないので周囲にご迷惑はかけておりません。
そんな中で、この歌はなかなか出て来ないのです。どうしてでしょう??
歌い出しが平板だからかな〜とか思います。強いインパクトがないのです。
つまんない歌ではないんです。なんだけど..どうも影が薄いとでもいうのかしら?

この歌は表舞台に出ることがなくて、とても気の毒なような気がします。
本来は、映画「うちら祇園の舞妓はん」の主題歌として扱われる筈だったのに、
「舞妓はん音頭」「うちら祇園の舞妓はん」にその座を譲ってしまいました。
その事情はわかりませんが、早々と用意していたために、タイトルや歌詞の内容が
映画のストーリーとはかけ離れてしまったから、こうなったのでしょうか?

可哀想なのは、この歌だけではありません。

これは「祇園小唄」というLPの曲目の部分なのですが、
  ダンチョネ節
  宵待草(別バージョンがCD化されていますが)
  加茂の流れに捨て扇
  関の五本松
  大島節
この5曲が、CD化されていません。
デジタル化率が素晴らしく高いザ・ピーナッツ音源にしては珍しい扱いです。

もちろん、ザ・ピーナッツはポップス系で有名になったわけですから、このような
日本調の歌は現在の若いスタッフの方は、なにこれ、という感じかも知れません。
CD化する優先順位としては後回しになるのは仕方がないのでしょう。
しかしながら、いつも感じることなのですが、CDショップへ出向いても自分が
買いたいな〜と思うようなものが目に見えるところには見当たらない。
まるで年輩者を拒絶するような雰囲気で、流行りの消耗品音楽ばかり売っている。

流行ファッションを売る店という感じのその存在を否定するわけではないのですが、
そういう店ばかりであることが情けないのです。
私らの世代にもその責任があるようです。いまだにカセットテープなんか買っている。
昔は高価で買えなかったレコードが今や二足三文の安さでアルバムで買えるのです。
中高年向きに特化したお店は出来ないものなのでしょうか?
昔はチェーン店などでは、小さい店鋪でも店ごとの特徴を出して、あまり売れそうに
もないクラシックやジャズをたくさん置く店とかがあったりもしたのです。
今はそういう余裕もないのかな。CD商品が安すぎて儲からないのかしら?

先日、園まりさんのCD-BOXを購入したのですが、この買い方がなかなか面倒。
電話で問い合わせたり、結局、振り込みで買えたのですが、こんなの情けないよ。
幸いなことに私はインターネットをやっていたから情報を入手出来たのであって、
私の年輩はあんまりこういうことをやらないようなので、情報が伝わらないのです。
やはり、レコードはレコード店でという昔の方法しか年寄りには無理なのです。
園まりの歌を聞きたいという人はもっともっと居る筈。潜在需要は高いと思う。
友人にはパソコンをやれ、ネットをやれ、と言っても、そんな面倒なことと言うし、
ホームページなどと言おうものなら、宇宙人を見るような目でしか見られません。
あ〜あ、どっちもこっちも情けないなあ。

一ヶ月に発売されるCDの量は恐らく昔のレコード時代なんか問題にならない程で、
物凄い種類がリリースされているようなんですね。
趣味趣向の多様化の顕われだと思いますが、こっちが前世紀の遺物人間のせいなのか、
フィットするものは余り出て来ない。(それは私だけが感じているのかも知れません)
でも、あんなに沢山出せるのなら、この歌ぐらいドサクサまぎれに出せないのかしら?
レコードが古いので、針音のないCDで聴いてみたいんだけどな〜。

投稿日:2003/04/20

2006/09/06 初めてCDがリリースされました。