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♪キサス・キサス 1959.06
Quizas Quizas Quizas
原曲:Osvaldo Ferres,Joe Davis 作詞:音羽たかし 編曲:宮川泰
演奏:渡辺晋とシックス・ジョーズ
録音:1959.05.09
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★★★★ | ★★★* | ★★★★ | ★★★モノ |
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オスバルド・ファレス(キューバ)が1947年に作曲したラテンナンバー。
ピーナッツがカバーする前年にナット・キング・コールが甘いスペイン語で
歌って大ヒット。トリオ・ロス・パンチョス盤も人気があった。
この二つの歌声のレコードも買ったのだが、これにはピーナッツ盤は顔色無し。
これだけの名曲だから世界中にカバーがあり、演奏ものも色々持ってますが、
はっきり申し上げてピーナッツのが一番つまらない。
なんとも大人しいアレンジで宮川先生らしくもなくて実に平凡で歌謡曲風です。
演奏も下手なわけではないけれど聴き処がなくて精彩がない。
ところがレコードの売り上げは「可愛い花」ほどではないにせよ好調だった。
やはりこの頃のザ・ピーナッツの人気は絶大なものがあったに違いないのです。
ザ・ピーナッツが歌えばみんな売れるというそんな時代だったと思われます。
断定出来ないのは、まだファンになる前で、小学生だったので記憶に薄いから。
昭和36年のモスラ以来のファンなので、そこからレコードを遡って買ったが、
まだまだ大した人気歌手だったのでデビュー盤から全部揃っているのでした。
とにかく「ザ・ピーナッツ」という仕切り板でコーナーがあったのだからね。
中学生の分際で、それまでのシングル盤をコンプリートした時点ではこの歌は
お気に入りではなくて殆ど聴かなかった。だから盤の状態はとても良い(笑)。
もっぱら聴いていたのはB面のチャッキリ・チャ・チャ・チャなのであって、
これは元歌のちゃっきり節の伴奏を知っているだけにこのアレンジは凄いぞと
思ったし、モスラの主題歌「インファントの娘」も映画とは全然違う曲にした
宮川泰という人は大変な人だ(偉いというより妙な人だ:笑)と感じました。
それだけになんでこのキサス・キサスは面白くないのだろうと思いました。
人気が後押しして、勢いで売れてしまったのではないのでしょうか?
最近ですが「本で読むピーナッツ」を見て「昭和歌謡レコード大全」を購入。
この本を買ったことで、私が思っている以上に、ザ・ピーナッツの存在感の
昭和歌謡としての位置付けはかなり大きかったのだなあ、ということです。
これをご覧ください。
<この本に紹介されたレコード写真の枚数>
1位 87枚 石原裕次郎
2位 86枚 美空ひばり
3位 83枚 小林旭
4位 67枚 ザ・ピーナッツ
5位 66枚 吉永小百合
6位 53枚 坂本九
7位 34枚 マヒナ・スターズ
8位 33枚 橋幸夫
9位 28枚 加山雄三 西郷輝彦 島倉智代子 フランク永井
13位 27枚 舟木一夫 都はるみ
15位 26枚 北島三郎
16位 25枚 江利チエミ 郷ひろみ 青江三奈
19位 24枚 野口五郎 西城英樹 三波春夫
21位 23枚 三橋美智也 雪村いずみ
23位 22枚 山本リンダ
24位 21枚 水前寺清子 中尾ミエ 松尾和子 布施明 沢田研二
西田佐知子
29位 20枚 園まり 伊東ゆかり 梓みちよ 越路吹雪
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19枚〜10枚 弘田三枝子 春日八郎 森山加代子 五木ひろし
天地真理 松田聖子 小川知子 村田英雄
水原弘 守屋浩 井上ひろし 三田明
美樹克彦 美輪明宏 八代亜紀 石川さゆり
倍賞千恵子 黛ジュン 奥村チヨ いしだあゆみ
和田アキ子 南沙織 小柳ルミ子 森昌子
山口百恵 岩崎宏美 桜田淳子 森進一
スリー・ファンキーズ ジャニーズ フォー・リーブス
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9枚以下 ピンク・レディー キャンディーズ など多数
なんと堂々の「第4位」なんですよ!!!
山口百恵だのピンク・レディー、キャンディーズを合わせた数より多いのです。
昭和を代表するに相応しい歌手という位置付けなのだと思います。
理由は判りませんが、WINKは数枚。こまどり姉妹に至っては僅か一枚。
これが公平な評価なのか不明ですが、私は大いに気を好くしました。(爆)
しかし、ちあきなおみまでがたった数枚といのは過小評価じゃなかろうか?
ザ・ピーナッツを67枚も紹介するとなると随分マイナーな曲まで出ていて、
もちろん、このキサス・キサスも出ているのであります。
投稿日:2003/06/20
<lesterさんからレス>2003/06/20
「キサス・キサス」はナット.キング・コールのものがラジオでは
よくかかっていました。
空耳で ♪安いサンドイッチ食いたい〜あした食わんど
なんて聞こえたものでした。
吉永小百合66枚、こんなにありましたっけ?
「寒い朝」と「いつでも夢を」しか思い浮かびませんが。
(認識不足かな?)
<アンカーさんからレス>2003/06/20
「キサス・キサス」に関しては、他のものをほとんど聴かないうちにピーナッツ版を聴いたので
僕はつまらないという印象は受けませんでした。
♪知らぬ誰かぁ〜を 思い続け〜て〜 のところからの
二人のハーモニーが綺麗だなあとうっとりと聴いていたのですが・・・。
<おでんさんからレス>2003/06/20
lesterさん
”♪安いサンドイッチ食いたい〜あした食わんど”
大変おもしろい 気に入りました。
<アンカーさんからレス>2003/06/21
あ、おでんさん、お久しぶりですね。
お変わりあませんでしたか?
僕も御無沙汰してしまっててすみません。
<ウシオさんからレス>
2003/06/23
歌詞は「キサス・キサス・キサス」なのに
タイトルは「キサス・キサス」で、初めて聴いた時に
どっちだよ!と思ったのを思い出しました。
言われてみると、僕もピーナッツ以外でこの曲を聴いた事が
ないです。
「可愛い」くて「情熱」的な2輪の「花」にはさまれて、
居心地悪くないかしら(笑)。
インファントさま、うちのちあきを
> ちあきなおみまでがたった数枚といのは
> 過小評価じゃなかろうか?
だなんて、ありがとうございます(感激)。
ビジュアル的に不利な面も多く(失言)、ピーナッツのように
アイドル的な人気を誇っていたわけでもなく、
地味な印象が強いんでしょうか。
きっとジャケットがずらりと並んでも、
本人の顔ほどのインパクトはないでしょう・・・。
不憫な子ですが、どうぞよろしく(笑)。
<ラ☆(まだお仕事中)さんからレス> 2003/06/24
どうしたことか今日は、ちあきさんのカムバックのことを
ずっと考えていました。
そういえば中学の時、怖い数学の先生が授業中
「四つのお願いだなんて、わがままだ!」って言ったのです。
しばらくしたら今度は
「X + Y イコール・・・LOVE とか書くんでねえぞ、おい!」と。
結構、ちあきさんが好きだったみたい。
その頃はちょっぴりアイドルっぽかったですよ、ちあきさん。
<♪並四コイルさんからレス>2003/08/03追加
このサイト、とっても嬉しく、楽しく拝見させていただいております。
ピーナッツのキサス・キサスについて私の思いを書かせていただきます。
私はナットキング・コールもトリオ・ロス・パンチョス版も持っていますが、この
ピーナッツの「キサス・キサス」もお気に入りの一つです。今日もこのメールを書く
にあたり、あらためて聞いてみましたが、やっぱり素晴らしい。ラテンナンバーであ
るのに、あえてリズムを抑えた宮川泰の編曲もすばらしいが、ユニゾンでのはじまる
曲頭からピーナッツの歌唱は高音がとても美しく、私は名唱だと思います。浮気であ
いまいな態度の男に、それでも恋してしまう切ない女心が、しみじみと伝わってきま
す。間奏でのギターのトレモロもいいじゃないですか。この曲がこんなにきれいなメ
ロディだったのかと、ザ・ピーナッツのこの盤で知らされた思いです。
♪並四コイルさんへ<インファント>2003/08/04追加
こんにちは、インファントです。お手紙ありがとうございました。
ピーナッツのが一番つまらない、なんて書いておりましたが、今日のお手紙を拝見し、
「ラテンナンバーであるのに、あえてリズムを抑えた宮川泰の編曲もすばらしい」と
いう表現で、あ、そうなんだ、と気づいた次第です。
なにか物足りないと感じたのはそこなんですね。
隠し味的にもラテンパーカッションが入っていないところがリズミカルでなくって、
でも、だからこそ、非常に珍しいメロディー主体の哀調漂う独自の世界があるんだな
と今更ながら感心しました。
だから、逆に、ピーナッツの歌を先に聴いた方がいいのかもしれません。
それの別バージョンとしてラテンタッチの味付けが面白く聴かれるという感じが出て、
好ましいように思います。
こうして聴くと、ピーナッツの盤は大袈裟な面を極力抑えて、メロディーと歌唱の
綾を浮き出させているような、しっとり感があって、今の時代だからこそ、これが
捨て難い魅力に満ちている。そんな新発見がありますね。
とても参考になりました。感謝いたします。
参考:
♪並四コイルさんという変わったハンドルネームの訳は、
ラジオ少年だったので、この部品には特別の思いがあるのだそうです。
そういうお話も掲示板などで紹介されたら面白そうですね。
キサス・キサス 投稿者:リンタロウ 2007/4/22<日> 21:19:19 (追加2007.5.8)
ザ・ピーナッツの歌声がドルビーデジタルフルボリュームで
映画館に響き渡ったのです!!
観客はクライマックスの歌声の主に気づいていたはず。
ホールに響く若き日のピーナッツの歌声は、さすがダイナミックレンジが6デシベル
は高く(同じ声がふたりですから)迫力がありました。
映画「東京タワー」の1シーンのことです。
たった1分ほどの場面でしたがピーナッツの声の厚みを感じることが出来ました。
感激です。エンドロールにも挿入曲 ザ・ピーナッツ「キサス・キサス」の文字が
入りスクリーンに「ザ・ピーナッツ」の文字が入るのにまたまた感激。
(小さかったですが)
インファント様は「キサス・キサス」にはあまりよい評価はされていないようですが、
この映画には味のある使い方をされていましたよ。
キサス・キサス 投稿者:インファント@管理人 ☆ 2007/4/22<日> 21:41:23(追加2007.5.8)
この映画は家内と見に行きたいのですが、現在、実家へ帰省中です。
(呆れ果てて離縁されたわけではありません。→念のため:笑)
早く帰ってこないかな、と思って待っています。
もちろん「キサス・キサス」も、ザ・ピーナッツの重要楽曲ですから、
つまらない歌とは思いませんが、なんせ小学生だったので、背景が
わからず、今、聴くと、なんて地味なアレンジなんだろうと思うだけ。
しかし、ザ・ピーナッツの「キサス・キサス」を、BGMに使うとは
物凄いセンスです。昭和の時代をあっという間に引っ張り出せます。
ナット・キング・コールなら凡庸な人だなとしか感じないでしょうが、
映画監督とかスタッフという人種は、ちょっと違うのでしょうね。
キサス・キサス 投稿者:リンタロウ 2007/4/22<日> 22:05:03(追加2007.5.8)
ナット・キング・コールに比べてピーナッツはとても若いのに、
歌唱に哀愁があります。それが決め手だったのでしょうね。
夫婦50歳割引のおかげで、家内と映画に行く機会が増えました。
インファント様もぜひ奥様とお出かけください。
キサス・キサス 投稿者:インファント@管理人 ☆ 2007/5/8<火> 10:12:02(追加2007.5.8)
昨日、見に行きました。
連休明けのせいか映画館は空いていて熟年夫婦の方々が多かったです。
「キサス・キサス」がザ・ピーナッツの歌唱でなければならない、その必然性が
わかったように思いました。