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♪清しこの夜     1960.10
SILENT NIGHT (賛美歌第105番)
  作詞:ヨーゼフ・モーア 作曲:フランツ・グルーバー
  編曲:宮川 泰(Vocal parts)、石川皓也
  演奏:キング・シンフォネット
   

   翌年発売の新ジャケット

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★

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五十音順に連載をしておりますが、今日はクリスマス・イヴですので特別跳び番です。
やっぱり、今夜は、クリスマスソングをご紹介したいのです。
この歌は1818年のクリスマス・イヴにこの世に生誕したのだそうです。
教会のオルガンが故障してしまい、何とかギターでも伴奏が出来る曲を作ろうとして
急遽出来上がったのだとか。すると、これは神様がプレゼントしたのかも知れない。

ザ・ピーナッツの歌声は、まるで、これが流行歌手の歌なのだろうかと思えるほどに、
何の虚飾もない素直な歌い方です。高校生の合唱コンクールみたいに汚れが無いです。
学校で習う類いの歌を歌わせたら、ザ・ピーナッツは天下一品じゃないかと思います。
歌唱部分だけを宮川先生がアレンジを専担されていることからも、相当に凝っている
合唱パートとなっています。どこか、学生のお手本のような歌です。
音楽鑑賞の時間にかけても違和感がないかもしれませんよ。

バックのオーケストラの演奏は厳粛でオーソドックスなものとなっています。
ピーナッツの歌のアレンジとしてはお名前があまり出て来ない石川皓也先生ですが、
特に弦を主体としたオーケストラの編曲においては、我が国の第一人者と目される
大御所でして、この曲の伴奏の編成によるアレンジにはうってつけの方です。
キングレコードのピーナッツのレコード作りには並々ならぬ配慮が感じられます。
また、この弦の音色が大変美しく、心洗われる思いがします。
録音も大変に秀逸で、この時代の響きがなぜこんなに美しいのか不思議なほどです。

 ♪ル〜ルル ル〜ルル ル〜ルル ル〜ルル
フーガ調のハミングで始まるのですが、メロディーを歌い始めようとするその瞬間、
ピチャ、と湿った小さな音が二つ聴こえます。
ピーナッツさん達が唇を開いたのだろうと思いますが、微細な音までもが鮮明に
収録されていて唖然とします。凄い性能のマイクが当時からあったのですね。
凄いリアルさではあるのですが、自然な響きでピーナッツの声が活きています。
後年の録音や最近のそれのように細密な音は確かに超絶的なクリアさで録音されて
いるのだが、作ったもの、という感じと、湿り気が無いという感じを受けずに、
その場の空気のようなものをそのまま収録したような感覚が音楽性豊かに感じます。

ザ・ピーナッツさん達が歌手を目指したのが、この録音で、よ〜く判るとも思う。
声の質が暖かく柔らかく、振幅が細かいビブラートが歌手になるために生まれたと
しか思えないくらいに、その声だけでも惹かれてしまいます。
ただ甘いというのではなく気品が歌声にあるので、このような曲でも違和感が全く
感じられず、この録音がある必然性が存在するかのよう。
合唱の楽譜はわりと凝っていて、素人には難しいと思われますが、ピーナッツが
歌うと何の苦労もなくこなしてしまうので、あっさりとした感じも残ります。

ザ・ピーナッツのファンでなくとも、この歌声は脳裏に残るであろう美しさです。
一言でいうと「清しこの声」での「清しこの夜」です。
アンカーさん、クリスマス・ソングを整理された作業、大変だったでしょうね。
恐らく、あれで、コンプリートだと思われます。
 1960年秋<第一期>  ジングル・ベル/サンタクロースがやってくる
              清しこの夜/別れのワルツ
 1962年秋<第二期>  ジングル・ベル/サンタが町にやってくる
 1963年秋<第三期>  ホワイト・クリスマス
つまり、ジングル・ベルが2バージョン在り、サンタが町にやってくるも二つの
バージョンが存在する。その間は同録音の再収録ということがよく判りました。

投稿日:2002/12/25



<なおさんよりレス> 2002/12/25


昨日のイブは、仕事の帰り友人と教会のミサに出席。
「俄かクリスチャン」になって、「きよしこの夜」を始め、
たくさん賛美歌を歌いました。
賛美歌だけでなく、クリスマスソングには心洗われる曲が多いですね。

ピーナッツさんの、私の中のイメージで言うと
「サンタクロースがやってくる」や「サンタが町にやってくる」といった
軽快な曲がピタッとくる感じがありますが、
高校生のコーラスのような汚れのない「きよしこの夜」もまた
聴いてみたくなりました。

インファントさんは、常にご自身の体験や感覚で語ってくださるので
連載をはじめとするどの投稿も、読んでいてものすごい「臨場感」があります。
ネットに情報が氾濫する昨今、お手軽に検索してそのままちゃっかり引用する
評論家の方もいらっしゃるとかいう噂も聞きます。
「ここに私の言いたいことが全部書いてます」などと
他人の文章をそのまま拝借するなんて、もっての他です。
じゃあ、その人の文を読まなくたって、同じことを書けるというのか??
10人いれば10種類の感じ方があるはずで、似ているにしても
びみょ〜に異なるはず。
たとえ拙くたって、自分の言葉で自分のありのままの気持ちを表したいですよね(^^)
インファントさんは拙いどころか、とっても達者な文章でそれを実行なさっています。
長いけど(笑)無駄な言葉ってほとんどないと思います。
必然性があっての長さですよ。第一、読んでて退屈しませんもの。
これからも、私たちを楽しませてくださいね。わんわん!
皆さま 良いクリスマスを!!



<豆だぬきさんよりレス> 2002/12/25


私が英語で歌を覚え始めた中学生の頃、クラスであまり話もした事なかった女の子が、
席替えで隣に来ました。
その子がすごく親切丁寧に教えてくれた歌が「聖し(清しどちらも使われますが)この夜」でした。
私は流行歌手(古い言い方ですが)が賛美歌などを歌うと「ちょっと違うような、、、」
という感じを持ちますが、このピーナッツが歌う「清しこの夜」は本当に違和感が無く清らかです。
インファントさんがおっしゃる様に素直な、聞く人の心に自然に入って来る感じです。
今改めて聞いて、本当にピーナッツってすごい歌手だった事を再認識させられる思いです。

実は待望の「ドリーム・ボックス」をついに手に入れたのです。
それで箱をさすりながら、中の曲名を見ていますが、ポップスカヴァー、民謡、ロック、
ラテン、歌謡曲、賛美歌、、、、。ほとんどのジャンルの曲が入っていますが、
それぞれに素晴らしく歌っているピーナッツ。今更ですがすごいなーと思います。

だんだんインファントの連載犬さんの口調になって来たみたいですね。(まねだぬき)
なおさん、ステキなクリスマス・イブを過ごされた様子ですね。
私もインファントさんのなが〜いのを読むの大好きです。