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♪ポカンポカン(二人の四季)    1960.3.1放送
   作詞・作曲:三木トリロー
   

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
不明 ★★★ ★★★ ★★

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この歌は梓みちよの歌で昭和41年にレコードが出て少しヒットしたかなという
程度の認識しかなくて、ザ・ピーナッツが歌ってたこと自体知りませんでした。
梓みちよバージョンはユーチューブでも見聞することが出来ますがピーナッツの
それは2万円近くするCD−BOXでしか聴けませんし、ラジオ向けの録音でも
あるためか音質は良くありません。

そもそもザ・ピーナッツ名義でのアナログレコードは発売されていない曲です。
朝日放送(ABCラジオ)の制作番組であるクレハ・ホームソングが発祥の地の
ようです。といっても私自身この番組を全く知りません。
関東地区ではニッポン放送で聴けたものと思われます。
クレハ・ホームソングというのは当時の呉羽紡績がスポンサーであったとのこと。
ここは昭和歌謡史とかテレビ・ラジオ歌謡史を研究するサイトではありませんので、
これ以上の詳細はわかりませんし、調べたい意欲もございません。

私がザ・ピーナッツ・バージョンの存在を知ったのは21世紀に入ってからです。
☆ピーナッツ・ホリデー☆のアンカーさんから教えて頂いたのが最初です。
☆ピーナッツ・ホリデー☆のリンク先を辿ると三木鶏郎資料館のホームページを
見ることが出来ます。そこに、ポカンポカンの記事があります。
「ポカン・ポカン」が正しい表記なのか「ポカンポカン」で良いのか判りませんが
ザ・ピーナッツのCDでは「ポカンポカン」となってますので、こちらを使います。
「二人の四季」が初出時点のタイトルなのかも判りませんので並記しておきます。
まあ、そんな細かい事をぐじゃぐじゃ言うほどの曲ではなく、ポカンとして聞く歌。

私自身、ザ・ピーナッツの歌ともなるとBGMとして聞く事が出来ずに傾聴します。
しかしながら、この歌はどう聞いてもBGM調ですねえ。
そもそもクレハ・ホームソングはお母さん達が亭主を会社に、子供を学校へと送り
出して、洗濯/掃除なども終わり、お茶でも飲んだりする時刻に放送されていたと
いう感じなので、熱唱系の歌を聞くという時間帯じゃないようにも思います。
ザ・ピーナッツって割とパワフルに歌う歌手なのですが、この歌はのどかです。
三木鶏郎さんのアレンジは手抜きというか、これといった編曲に凝った感じもなく
至ってのんびりで、この歌を聴け、この演出はどうだという気負いもありません。

のどかといえば極上ののどかさで、天上的冗長さという感じです。
こういうイメージはベートーベンのお馴染みの第9のシンフォニーの第3楽章です。
なんかもうやたらに長くて私は苦手です。落語のあくび指南を思い出します。
指揮者の腕の見せ所なんだそうですよ、こういう楽章はね。
長くても良いのですが、同じ事を何度も繰り返すのがうんざりするんですよねえ。
全く同じわけじゃないのですが、こういう変奏曲形式というのは飽きちゃう。
ジャズなんかも同じですよね。ずっとアドリブ変奏が続くんですから。
歌謡曲も同じメロディーを繰り返すけど歌詞が変わるから聞けるんです。

梓みちよバージョンの話に戻りますが、ユーチューブで高音質で聞けるのはどうか
と思う面もありますね。これじゃCD売れなくなっちゃうよね。
編曲は宮川泰さんでハワイアン調。弦楽器がバックアップしててバッチリの感じ。
オリジナルのザ・ピーナッツ版は、恋人達の四季を歌っているので正調という面が
ありますが、5分間以上もありますので、梓みちよのそれは秋を除いて3分半程度。
なので「二人の四季」じゃないので副題はありません。

さて、ここで大変に珍しい音源をご紹介しますので、是非聞いて下さい。
            ↓↓↓

 著作権の問題がありますので、自主的にリンクは削除しました。

ある方のご厚意で、この音源を頂きました。こういうものがあるのには驚きました。
演奏の方に良く耳を傾けて下さい。CDで聞くそれとは違いますね。弦も入ってます。
これは、クレハ・ホームソングそのものの音源なのです。
AM放送からの録音ですので、ノイズや歪みはありますが、記念碑的なものでしょう。
種々の権利面もございますので、リンクは年内だけにしておきます。

(2010.11.18記)


さあ大変です。(大袈裟な/笑)

この歌の決定的な録音がCD化されていたのです。
サイトを贔屓にして頂いているご常連の方からのメールで知りました。
これです。↓↓↓

ただ単に同じ録音がこちらにも入っているだけじゃないのか……
普通はそう思いますよねえ。
ところが違うのです。
歌唱に関してはいつもバッチリのザ・ピーナッツですから同程度。
でも、演奏も録音も全く別物で、断然にこっちが良いです!!!
もともと天国的な長さの曲ですが、こちらは更に更に長大。(笑)
もちろんモノラルなのですが、音質はかなりグッドですよ。
これはお薦めです。

(2012.09.06)