■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
♪モニカ 1962.7.20
MONICA
作詞:Mogol
作曲:Tonny Dallara,Greves
訳詞:あらかはひろし 編曲:宮川 泰
演奏:オールスターズ
バックコーラス:記載なし
録音:1962.05.30 イイノホール
一般知名度 | 私的愛好度 | 音楽的評価 | 音響的美感 |
★ | ★★ | ★★★ | ★★★★★ |
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
分かり切ったことですが、後年、吉川晃司が歌った「モニカ」とは
まったく別の曲で、トニー・ダララの歌のカバーソングです。
(トニー・ダララの「モニカ」……リンクが切れなければいいけど)
https://m.youtube.com/watch?v=PGCWI6OPnZs
トニー・ダララとくれば「コメ・プリマ」や「ラ・ノビア」を
ピーナッツが歌っており、ピーナッツファンにはお馴染みですね。
トニー・ダララのシングル盤ではB面曲で、A面は「アルディラ」。
この歌はトニー・ダララは本命盤ではありませんが「恋愛専科」
という映画の主題歌で、曲も映画もヒットしました。
(注:B面がモニカではない組合せシングル盤も後に出ています)
脱線しますが、中学校時代の友人グループでの与太話の中で、
スターに憧れるのは、まあ、ありだけど、ザ・ピーナッツは
ねえんじゃないの。 お前、審美眼がおかしいよ、と言われ。
ふーん、普通は吉永小百合あたりが憧れの対象かな〜とか、
言ったら、どうせなら、俺はスザンヌ・プレシェットだね、と。
そう「恋愛専科」に出てたんだよな。ちと懐かしいな〜。
アン・マーグレットがいい、とも言ってたけど、私はどーも
ああいう美人系は苦手でした。ウチの家内もカワイイ系です。
可愛い……KAWAII……カワイイ、この形容詞は含まれる範囲が
とても広いおおらかな言葉で否定されない便利さがありますね。
さて、「モニカ」の話に戻りましょう。
この歌、私の中でもそうですが、世間的にも影が薄いですね。
メロディーがさほど美しくないし盛り上げ方も類型的な感じ。
アレンジ名人の宮川さんも多少気のないアッサリ風味。
この歌じゃ凝ってもしょうがないな〜と思ったのかしら。(笑)
作詞のモゴル(Mogol)さんは「君に涙とほほえみを」で有名。
作曲のTonny Dallaraはトニー・ダララさん本人ですよね〜。
ネット記事だとTonyでnが一つ少ないけど、一緒でしょうね。
自作自演が良いとは限らない。そのケースかしら?
ザ・ピーナッツのレコード録音としてはどういう位置付けで
どのような作戦があったのか?
当初からこのピーナッツのヒット・パレード第三集に入れる
予定だったのか、勝手に想像してみます。
ヒントは録音日&録音場所で未発表曲だった「ラ・モーナ」と
同じ、1962年5月30日/イイノ・ホールということ。
「モニカc/wラ・モーナ」というシングル盤を予定していた
のではなかろうかという推察をしてみた。
でもね〜これって売れそうもないよね。もしこの組み合わせ
なら社長がやめようと言ったと思いますよ。
でも、こんなレコード売れるわきゃないだろうにというのを
ザ・ピーナッツはというかキングレコードは結構出してる。
その大部分が私は大好きで流行る流行らない売れる売れない
という世間評価はどうでも良いのですが、この歌はちょっと
好きになれない感覚です。
最後に録音のお気に入り度ですが、これはこのLP全体がそうですが、
とても素晴らしい。滑らかですが粒立ちが良く気持がいい。
ユミさん、エミさんが各々ソロで歌いますが、声質の微妙な違いが
良く分かり、左右に思いきり離れて歌いますのでスリリングな感覚も
伴って聴き応えがあります。音を聴くつもりで傾聴するといいかも。
(2018.2.23記)