↓↓↓シャボン玉ホリデーのマスコット・ガールでお馴染みだった、入江美樹さんの記事です。

毎日グラフ 昭和37年6月3日号表紙とグラビア。頂き物です。(感謝!!)

(2008.03.29掲載)

表紙も華やか ピーナッツへ戻る


おまけのコーナー

画像修復作業のご紹介(当サイトに掲示している画像は当時の画質に近付ける工夫を行っています)

表紙やジャケット以外のページは紙が薄く

裏側の印刷が前面に写り込みますので、

真っ黒な紙を裏面に敷きます。

なるべく垂直になるようにスキャナーにセット。

A4サイズ以上の大きさは分割して撮り込みます。

雑誌などは水平になるように重しを載せます。

撮り込みの解像度はパソコン画面の解像度を

大きく上回るようにします。

モノクロであっても必ずカラーで撮ります。

手作業であり、また雑誌の印刷そのものが

曲がっていることもありますので、角度を

微調整します。

スキャナーの読み取り部分より大きな画像は

分割していますので、合成することになります。

このため、角度は0.1度の誤差に留めます。

それでも、鋭利に切り取って張り付けると

繋ぎのラインが目立ってしまいます。

「ぼかし繋ぎ」をすると緩和されます。

このケースでは10ピクセル(画点)で

滑らかさを狙っています。

合成したら余白を切り取ります。

微妙なトリミングによる欠損は無視します。

そこまで気にするとノイローゼになります。

古い雑誌などは、どうしても黄ばんでます。

セピア調でいい、という面もありますが……

私はなるべく当時のトーンに復旧させたいと

思いました。

黄ばみは「黄」と「赤」が加わったとみます。

したがって、「黄」と「赤」の要素について、

彩度(鮮やかさ)=0、明度(明るさ)=100

として、「黄」と「赤」を追放します。

上と下で、画像の調子が大きく変わったことが

わかります。

元々がモノクロのページですので、ここで

パソコン上もグレースケールにします。

(画像容量が7割は減少します)

次に、画像のトーンレベルを調整します。

白い部分が、本来の白になるようにします。

このままでも良いのですが、文字の部分は

画像が写真のために読みにくくなりがち。

ここはオリジナルを余り意識せず思いきり

コントラストを強調してやります。

フォトの部分ではないので、見る人には全く

違和感もなく、読みやすくなります。

(必ず文字部分のみを選択して施します)

最後に画像の大きさを実際に画面で見る

サイズに縮小します。

初めから実寸大でやるよりも仕上がりが

良いと感じます。

以上はモノクロ頁の作業例です。カラーになると、もっと色々な技法を駆使しています。

また機会があればご紹介しますね。