家計簿は残っていませんでしたが、給与明細控というノートで概略の当時の
収支が記録されていました。その内容から昭和30年代の一般家庭の家計が
わかると思います。雑誌などに載っている記事よりも生々しい記録でしょう。
収入について
親父は某石油会社の普通のサラリーマンです。
毎月の収入はバラツキがありますが、平均した概略金額で見てみます。
(時間外、扶養、住宅などの諸手当を含んでいます)
昭和32年 月給=35000円(手取=27000円) 賞与夏冬合計=150000円
昭和33年 月給=40000円(手取=29000円) 賞与夏冬合計=170000円
昭和34年 月給=44000円(手取=30000円) 賞与夏冬合計=180000円
昭和35年 月給=45000円(手取=31000円) 賞与夏冬合計=190000円
昭和36年 月給=50000円(手取=35000円) 賞与夏冬合計=250000円
昭和37年 月給=55000円(手取=40000円) 賞与夏冬合計=270000円
昭和38年 月給=60000円(手取=47000円) 賞与夏冬合計=290000円
昭和39年 月給=68000円(手取=50000円) 賞与夏冬合計=300000円
賞与とは称せず、中元慰労金、年末慰労金という表現になっていました。
ちなみに、私の昭和40年入社の初任給は、19800円でした。初賞与は40000円。
支出について
金額の嵩む品物は月賦でしか買えなかったようです。
昭和32年 背広、腕時計
昭和33年 石油コンロ、ラジオ更新、レコードプレーヤー(3月)
白黒テレビ購入(12月)
昭和34年 洗濯機購入(5月)、革靴(12月)
昭和35年 背広(11月)、
昭和36年 掃除機(2月)、掛時計(8月)
昭和37年 カメラ(1月)
昭和38年 流し台(1月)、背広(11月)
以後は現金で買っていった様子。
生活がどんどん豊かになっていく感じがわかります。
ザ・ピーナッツのレコード
私は昭和36年にザ・ピーナッツ・ファンになり、その年のうちに廃盤以外の
レコードを全て買ってもらいました。
その金額は、EP盤17枚、LP盤2枚で、7100円です。
月給5万円のこの時期に、よくぞ買ってくれたものだと驚嘆します。大感謝。
自分でお店に行って初めて買ったレコード↓
お袋が8月に買ってきたレコード↓
以上、去る5月8日に他界した母の形見分けをしていて見つけたノートから。追記しました。2008.05.20.
母の遺影
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