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♪愛のかけ橋   (未発表曲:1966.03録音)
   作詞:岩谷時子 作曲/編曲:宮川泰 演奏:記載なし

  

一般知名度 私的愛好度 音楽的評価 音響的美感
★★★ ★★★* ★★★★

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 何てったってこれは未発表曲なんですから、スタッフや関係者でないと、この曲が
どのような経緯で録音までされて、かつ日の目を見るに至らなかったのかは不明です。
それでも、歌詞から推察するに複数の国に離れ離れになっていた愛する者達が国境を
超えて結ばれるという象徴的な何かを歌い上げているのだ、と確信が持てますよね。
この時期は戦後の混乱期を経て、しこりは今でも残ってはいるものの、韓国や中国と
国交正常化で歩み寄っていた時代であり、この曲が具体的にどこの国との友好和睦を
祈念して、または祝っていたのか、というところ迄は例え明確にはならなくたって、
とにかくイデオロギーやなんのかんのと頭でっかちにならずに偏見なんか持たずに、
「愛」で結ばれましょうよ、と、それしかないじゃないですか、という意図からは
「どこの国との何の出来事をテーマに」とは考えずに聴いた方が普遍的で良いかも。
そのように聴いても何の不具合もないので、推理追求は早々に止めてしまいました。

この曲は作曲者はブラインドでは判らなくても編曲は宮川センセだとすぐ判る(笑)。
だって、こういうの典型的な宮川節のやり口なんだもの。
ところでこの昭和41年(1966)は5月になるまで新曲が全く出ていないんです。
ですから、同時期に吹込んだ未発表曲「あの空のむこうには」とカップリングで
シングル盤を出す手筈になっていたのでは? という推測が成り立つのではないか?
それがなんらかの営業面での問題(売れそうにない?)でボツになったかも知れない。
この前後一年くらいは当たりがなくて(いい歌だと私が思っても世間評価はされず)、
翌年の「恋のフーガ」で盛り返したので、本当にホッとした覚えがあります。
いい歌だと言うくせに矛盾するかも知れないけど、これレコードにしても全く売れた
とは思えませんね。 ♪それが浮き世というもの〜さ

「ねえ、ピーナッツさん。この詩はどうかしら」「わあ、素敵だわ。こういうの好き」
「(ピアノ弾き語りしながら)ね、ね、ピーナッツ。こんな感じのメロディでどう?」
「いいわあ、どことなく大陸の愛っていう感じ、大きな愛情。先生ってやっぱり天才」
「いやあ、ピーナッツが歌うと伸びやかで人類愛がほとばしってる。やあ、凄いよ」
社長「君たちね。いつからQちゃんと小出監督関係になったの。褒め合ってても売れ
   なきゃダメでしょう。プロなんだから、プロってのは。レコード売ることなの。
   こんなのどかな歌じゃ、世田谷のお家で飼ってる犬と猫しか聴いてくれないよ」
先生「迷い猫とかは買うそうですよ、サイドボードの奥にしまっておくらしいです。
   インファント犬も箱で買って庭に穴掘って記念に埋めとくらしいですわ」
社長「犬と猫というのはものの例えなの。とにかくね、この歌はボツだよ!」

---------------------------------------------2001/10/30(Tue)投稿

<テクニカラー@パナビジョンさんからのレス>

惜しいですよね。
こんな名曲が埋もれてしまうなんて。
北海道へバイクでツーリングした時
3時間延々と口ずさんでいました。(笑)←実話
まぁ結果として発売はされなかったものの
未発表曲としてドリームBOXに収められ
て日の目を見たんだから良しとしましょうかね(笑)


パンプさんからのレス>
ザ・ピーナッツが引退してから耳にした曲だったので、
感動して何回も聴いたなぁ(笑)
ノビノビと歌唱するお二人のハーモニーがステキです!!
でも、詞の内容をこうして読んでみると、
流れ的に「結ばれた二つの国の 貴方は愛の架け橋」と
「愛し合う二つの国の 貴方は会いの架け橋」は
なんだかその前の歌詞と違和感があるような気がするのですが・・